スポーツ

フワちゃんVSビッグダディ三女 プロレスファンの批判を乗り越えた2人の“奇跡のシングルマッチ”への期待感

シングルマッチも実現するか

林下から放たれる技からも、フワちゃんの実力が見て取れたが、そんな2人のシングルマッチも、実現するか(写真はインスタ、ツイッターより)

 タレント・フワちゃんのプロレス2戦目が、4月23日のスターダム横浜アリーナ大会で行なわれた。昨年10月のデビュー戦に続き、同日放送の日本テレビ系『行列のできる相談所』の企画だったが、またしても往年のプロレスファンを驚嘆させる内容だった。プロレス通ライターが語る。

「デビュー戦から半年を経て、身体が分厚くなり、体格がどっしりしたのが印象的でした。ミサイルキックや投げっぱなしジャーマン(スープレックス)といった大技を成功させたのはもちろん凄いですが、厚みを増したことにより、デビュー戦でも光った受け身がさらに安定感を増し、エルボー合戦でも引けを取らなかった。もはや完全な女子プロレスラーの試合であり、当初は芸能人の企画モノだと批判的に見ていたプロレス関係者やファンも、手放しで称賛するほかない状況になっています」

 試合は、フワちゃんがプロレスの師匠である葉月と組み、団体のエース格である林下詩美と期待の新人である天咲光由と対戦するタッグマッチだった。健闘するフワちゃんをねじ伏せたのは、強烈なラリアットとジャーマンスープレックスを見舞った林下。リング上でフワちゃんに向けて「よく聞け、これがプロレスラーだ」と言い放ったが、実はこれには背景がある。林下自身が、かつてはフワちゃん同様、偏見に苦しんだレスラーだったのだ。

 今回の『行列』では一切言及されることがなかったが、林下の父は“ビッグダディ”こと林下清志氏であり、三女の林下は幼少期からテレビ番組に密着されていた。「学生時代から大のプロレスファンで、取材に来たスタッフに『どうやったらプロレスラーになれますか』と聞いて回るほどだった」(週刊誌記者)という林下は、高校卒業後の2018年、スターダムに入団し、念願のプロレスデビューを果たす。だが、彼女を待ち受けていたのは、“ビッグダディの娘”というレッテルだった。当時の葛藤を、こうメディアに明かしている。

「私がどれだけ頑張って結果を残しても、実力より『ビッグダディ三女』という見方をされてしまう。ビッグダディの名前が邪魔だったわけではないですが、本当の私を見てもらえないもどかしさはありました。名前負けしたくなくて、誰よりも練習しました」(web Sportiva2021年5月19日)

関連キーワード

関連記事

トピックス

未成年誘拐の容疑で逮捕された小坂光容疑者(26)と、薬物中毒で亡くなったAさん
「春先から急に“グリ下”に......」「若い中高生らを集めて遊んでいた」未成年3人誘拐の小坂光容疑者のSNSに残されていた「亡くなった女子高生の青い舌」
NEWSポストセブン
佳子さま、手話を使う人々の間で“アイドル的存在”に 『オレンジデイズ』『星降る夜に』の手話監修者が明かした「佳子さまの手話」の美しさ
佳子さま、手話を使う人々の間で“アイドル的存在”に 『オレンジデイズ』『星降る夜に』の手話監修者が明かした「佳子さまの手話」の美しさ
週刊ポスト
藤澤五月(時事通信フォト)
《ロコ・ソラーレに新たな筋肉ムキムキ選手》藤澤五月超えの“肉体”目指す人気選手 チームは「暗黙の了解」でボディビル系トレーニングを禁止
NEWSポストセブン
タイムマシーン3号・関太&空気階段・鈴木もぐらがモデルを務める写真集『まあるいふたり』
タイムマシーン3号・関太&空気階段・鈴木もぐらがモデルを務める写真集『まあるいふたり』 “心がまあるくなる”蔵出しショットを独占公開
女性セブン
制度的に辞職に追い込む方法はあるのか(時事通信フォト)
“無敵の人”斎藤元彦・兵庫県知事、強制的に辞職させるのは簡単ではない 不信任決議には「議会解散」、リコールには「66万人の署名」の高いハードル
週刊ポスト
カラになった米売り場の棚(AFP=時事)
《令和の米騒動リポート》足りないのは安い米?米は本当に不足しているのか 米農家は「価格の知覚がおかしな消費者が増えた」と悲痛
NEWSポストセブン
創価学会名誉会長だった故・池田大作氏(時事通信フォト)
【創価学会、指導者としての地位は誰が継ぐのか】故・池田大作名誉会長の豪邸、名義変更の“日付”の深い意味 “長男・博正氏への世襲シナリオ”も浮上
週刊ポスト
小柄女性と歩く森本レオ(81)
《今でも男女は異文化交流だと思う》森本レオ(81)が明かした世間を騒がせたスキャンダルの真相「女性に助けられた人生でした」
NEWSポストセブン
酒井法子、異次元の若さを保つアンチエイジングの代償
《顔や手にびっしりと赤い斑点》酒井法子、異次元の若さを保つアンチエイジングの代償か 治療したクリニック院長は「長くて4~5日程度、注射針の跡は残ってしまいます」
女性セブン
現地のパパラッチに激写された水原一平被告(BACKGRID/アフロ)
《妻との大量買い出し姿をキャッチ》水原一平被告、大谷翔平の「50-50」達成目前で際立つ“もったいなさ”と判決言い渡し前の“いい暮らし”
NEWSポストセブン
森本レオ(時事通信フォト)
《表舞台から消えた森本レオの現在》元女優妻との別居生活50年、本人が明かした近況「お金を使わず早く死んでいくのが人生のテーマ」
NEWSポストセブン
かつて不倫で注目を集めた東出昌大が松本花林と再婚(時事通信フォト)
《東出昌大に急接近の新妻・松本花林》一定の距離感保った女優仲間3人の“暗黙の了解”が崩れた「6月事件」
NEWSポストセブン