スポーツ

《火だるまの4億円男・藤浪晋太郎》中継ぎ降格の裏に「先発5試合で1300万円ボーナス」

厳しい局面を迎えた藤浪(写真・時事通信フォト)

厳しい局面を迎えた藤浪(写真・時事通信フォト)

 今季からメジャーリーグのアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎だが、開幕から4回の先発登板では勝ち星はおろか試合の流れをつくることすらままならず、防御率14.40という成績で中継ぎ降格が決まった。このタイミングでの配置転換となった背景には、藤浪が結んだ「大型契約」の中身も関係していそうだ。

 日本のプロ野球と比べても、世界最高峰の舞台であるメジャーリーグは桁が違う超高額年俸の世界だ。4月24日、日本プロ野球選手会が外国人選手を除いた選手会に加入する支配下選手(714人)の年俸調査結果を発表したが、球団別の平均年俸は6807万円で4年ぶりに巨人がトップとなった。2位のソフトバンクが6763万円、最下位は2569万円の日本ハムだった。日本人選手の最高年俸(推定、以下同)は最多勝、最多奪三振、最優秀防御率、勝率1位の投手4冠を2年連続で達成した山本由伸(オリックス)の6億5000万円。

 2位が柳田悠岐(ソフトバンク)で6億2000万円、3位は最年少三冠王の村上宗隆(ヤクルト)と2019年から5年契約中の坂本勇人(巨人)で6億円だった。年俸3億円以上の選手は21人にのぼる。高卒ルーキーとして年俸500万円でスタートした山本由伸は、5年目に1億円プレーヤーとなった後も倍々のペースで増えて2年後に6億円を突破した。十分に夢のある世界だが、メジャーはさらにスケールが大きいのだ。

 二刀流として実績を残すエンゼルスの大谷翔平の年俸は3000万ドル(約39億円)で、FAとなるこのオフには12年総額6億ドル(約780億円)の巨額契約が提示されるともいわれている。年俸は5000万ドル(約65億円)という計算になる。パドレスのダルビッシュ有は6年総額1億800万ドル(約140億円)で契約延長し、今シーズンは契約金600万ドルと年俸2400万ドルの計3000万ドル(約39億円)を受け取ると報じられている。5年契約2年目のカブスの鈴木誠也の年俸は1700万ドル(約22億円)、3年契約2年目のブルージェイズの菊池雄星の年俸は1000万ドル(約13億円)だ。

 今シーズン、MLBに移籍した日本人選手もNPB時代と比べて大幅な年俸アップが実現している。レッドソックスと5年契約を結んだ吉田正尚の年俸は1500万ドル(約19億円)、同じくメッツと5年契約の千賀滉大の年俸は1400万ドル(約18億円)。吉田の前年(オリックス)の年俸は4億円、千賀の前年(ソフトバンク)の年俸は6億円だったので、3~4倍にアップした計算となる。

 そして、藤浪である。アスレチックスとは1年契約ながら年俸325万ドル(約4億円)でプレーしている。前年(阪神)は年俸4900万円だったので、約10倍の年俸となった計算だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

太田房江・自民党参院副幹事長に“選挙買収”工作疑惑(時事通信フォト)
【激震スクープ】太田房江・自民党参院副幹事長に“選挙買収”工作疑惑 大阪府下の元市議会議長が証言「“500万円を渡す”と言われ、後に20万円受け取った」
週刊ポスト
2024年5月韓国人ブローカー2人による組織的な売春斡旋の実態が明らかに
韓国ブローカーが日本女性を売買春サイト『列島の少女たち』で大規模斡旋「“清純”“従順”で人気が高い」「半年で80人以上、有名セクシー女優も」《韓国紙が哀れみ》
NEWSポストセブン
村上信五とマツコ・デラックス
《不適切編集謝罪も街頭インタビュー継続》『月曜から夜ふかし』は存続できるのか? 問われる根本的な問題「一般人を笑い者にする演出」「笑いの手数を追求するスタッフのプレッシャー」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
フィリピン人女性監督が描いた「日本人の孤独死」、主演はリリー・フランキー(©︎「Diamonds in the Sand」Film Partners)
なぜ「孤独死」は日本で起こるのか? フィリピン人女性監督が問いかける日本人的な「仕事中心の価値観」
NEWSポストセブン
timelesz加入後、爆発的な人気を誇る寺西拓人
「ミュージカルの王子様なのです」timelesz・寺西拓人の魅力とこれまでの歩み 山田美保子さんが“追い続けた12年”を振り返る
女性セブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《私が撮られてしまい…》永野芽郁がドラマ『キャスター』打ち上げで“自虐スピーチ”、自ら会場を和ませる一幕も【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン