海藻の摂り過ぎにも注意(写真/GettyImages)
きのこ類と並ぶ食物繊維の宝庫である海藻類も、「食べすぎると甲状腺機能低下症になる可能性も」(管理栄養士の安中千絵さん)というから気をつけよう。しかも不溶性食物繊維には腸内の水分を吸収する作用もあるため、摂りすぎるとかえって便秘になりやすいので注意が必要だ。
白米よりも食物繊維やビタミンが豊富でへルシーとされる玄米だが、万人に適しているとはいえない。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんが言う。
「玄米は消化に時間がかかるため、胃腸が弱い人には不向きです」
腸活によいとされる納豆にも注意が必要だ。
「健康にいいので積極的に食卓にのせてほしいですが、食べすぎはダメ。1日1〜2パックまでに抑えましょう」(岡田さん)
納豆にはプリン体が多いため、特に痛風のリスクがある人は要注意だ。さらに食べる時間や調理法によっても効果は大きく増減する。
「納豆を食べるなら朝食より夕飯がおすすめ。血流を促す効果のあるナットウキナーゼは食後8時間ほど働きをキープするので、夜食べることで朝方の血栓予防に役立ちます」(望月さん)
安中さんが続ける。
「ナットウキナーゼは加熱に弱いので、納豆汁やフライにすると健康効果が減ってしまいます」
キムチもサッと加熱する程度ならいいが、炒めると乳酸菌が死んで効果が激減する。納豆と腸活の主役の座を争うヨーグルトは脂肪が多いため、食べすぎるとカロリーオーバーになり、中性脂肪が増えて食べるほどに生活習慣病のリスクが上がる。
※女性セブン2023年5月11・18日号