スポーツ

巨人の次期監督に松井秀喜氏待望論が浮上 実現のためには長嶋茂雄氏の「鶴の一声」が必要か

今もファンからの支持は厚い松井秀喜氏(時事通信フォト)

今もファンからの支持は厚い松井秀喜氏(時事通信フォト)

 不振に喘ぐ原辰徳監督(64)率いる巨人軍。メディアでは「更迭論」まで飛び出すが、問題は“後継者”だ。阿部慎之助ヘッドコーチ(44)の昇格が既定路線と言われてきたが、ファン待望のシナリオが急浮上している。【前後編の前編】

 GW初日となった4月29日、川崎にあるジャイアンツ球場のグラウンドには35人の「野球少年」たちの姿があった。彼らの視線は、左打席に立つガッシリとした体躯の男性に向けられていた。

 子供たちに「ボールをよく見て、バットを強く正確に振る」などバッティングのコツを指導すると、鋭いスイングでボールをライト側スタンドへ放り込む。見事な“お手本”に「ウォー!」という歓声が上がった──。

 アーチを放ったのは、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏(48)だ。米国在住の松井氏だが、自身が主宰するNPO法人「松井55ベースボールファウンデーション」の野球教室を開催するために一時帰国した。ある巨人OBが言う。

「松井がジャイアンツのグラウンドに来たのは2018年の野球教室以来、5年ぶりです。教室自体はこれまで24回も開催しているが、大半(17回)が米国なので久しぶりです。この教室は、巨人と松井を結ぶ数少ない接点の一つになっています」

 野球界を代表するスターを間近で見た子供たちの目は輝いていたが、対照的に松井氏の古巣・巨人の調子は曇っている。

「11年ぶりに4月を借金生活で終えました。“投壊”が深刻で、先発のコマ不足が起きています」(巨人担当記者)

 そんななか、松井氏は5月3日に東京ドームで開催されたヤクルト戦で始球式に登板。見事なストライク投球で沸かせた。

 当日は自身がつけていた背番号「55」を受け継ぐ秋広優人(20)が挨拶に来たと明かし、「本当に大きいですね。びっくりしました」と身長2メートルの秋広に驚いた様子だった。東京ドームでの始球式は、13年に長嶋茂雄終身名誉監督(87)と国民栄誉賞の授与式に臨んで以来、実に10年ぶりだ。

 今もファンからの支持は厚いが、最近になって球団関係者からも「松井秀喜監督」誕生への待望論が高まっているという。

関連記事

トピックス

本格的に中国進出をめざすならば…(時事通信フォト)
《年内結婚報道》橋本環奈と中川大志の「結婚生活」に立ちはだかる“1万kmの距離” 2人の異なる“海外進出の希望先”
週刊ポスト
「池田温泉旅館 たち川」の部屋風呂に「温泉偽装疑惑」。左はHPより(現在は削除済み)、右は従業員提供
「水道水にカップ5杯の重曹を入れてグルグル…」岐阜県・池田温泉「高級旅館」の部屋風呂に“温泉偽装”疑惑 ヌルヌルと評判のお湯の真実は…“夜逃げ”オーナーは直撃に「誰からのリークなの? それ」
NEWSポストセブン
これまでジャズ歌手などとしても活動してきた参政党・さや氏(写真/共同通信社)
参政党・さや氏、歌手時代のトラブル証言 ジャズバーのママが「カチンときて縁を切っちゃいました」、さや氏は「そうした事実はない」…真っ向食い違う言い分
週刊ポスト
もうすぐ双子のママになる。Numero.jpより。
Photos:Mika Ninagawa
中川翔子3年にわたる不妊治療と2度の流産を経験 。 双子の男の子のママになる妊婦姿を披露して話題に
NEWSポストセブン
錦織圭とユニクロの関係はどうなるか(写真/共同通信社)
「ご本人からの誠意ある謝罪があった」“ユニクロ不倫”錦織圭、ファーストリテイリング広報担当が明かしたスポンサー契約継続の理由
週刊ポスト
趣里と父親である水谷豊
《女優・趣里の現在》パートナー・三山凌輝のトラブルで「活動セーブ」も…突破口となる“初の父娘共演”映画は来年公開へ
NEWSポストセブン
岐阜の「池田温泉旅館 たち川」が突然の閉鎖、事業者が夜逃げした(左は旅館のInstagramより)
【スクープ】岐阜県の名所・池田温泉の人気旅館が突然の閉鎖 町が運営委託した事業者が“夜逃げ”していた! 町長からは228万円の督促状、従業員が告発する「オーナーの計画」 給料も未払いに
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏は2017年にダブル不倫が報じられた(時事通信フォト)
参院選落選・山尾志桜里氏が明かした“国民民主党への本音”と“国政復帰への強い意欲”「組織としての統治不全は相当深刻だが…」「1人で判断せず、決断していきたい」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
止まらない「オンカジドミノ退社」フジテレビ社内で話題を呼ぶ
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン