事前に教団幹部らに配られたパンフレットには“爆発物探知犬”についての記載も(柳錫氏提供)
一方、会場の中では金色の服を着た韓総裁が、アカペラを披露したり、新郎新婦らが踊るダンスタイムがあったりと、日本からの厳しい視線をものともせぬ空気で式典が執り行なわれていた。
だが、実際には教団関係者から見ても、これまでとは違う空気があったという。柳錫氏が続ける。
「合同結婚式の行事は全体的に日本のメディアや社会的雰囲気を意識しながら行なわれていたことがうかがえました。日本を刺激するような言葉や演出は控えられており、いつも通り、出席する当事者は人生最大の行事に没頭し、韓鶴子総裁を見て感動的に泣き笑いしていたようです。
ただ、今回の式典について教団関係者は、『3~4年前と比べて(参加者の)熱量や規模が大幅に縮小された印象だった』と言います。舞台を大きく華麗にして教団の力を誇示しようと努力したものの、参加者の熱気は全体的に下がっており、以前と同じではないことを感じた、と。
合同結婚式は旧統一教会で最も重要な儀式で、旧統一教会を信仰する目的であり結論が祝福結婚式に参加して真の血統に転換し、原罪から救われることだと言います。そのため、今後も合同結婚式は永遠に続けるとみられています。ただし、日本からの批判をものともしないようにみせて、実際には“綻び”が出始めているのかもしれません」