テレビプロデューサーの石井ふく子さん(96才)は、友人にかける電話を大切にしている。
「やはり生の声にはぬくもりがあります。ひとりじゃないと実感できて、つながっているという感覚をダイレクトに持てるから、私も電話で交流するお友達がたくさんいます。私が作ったドラマが4月に放送されたときも、友達が何人も感想を電話してきてくれて、朝7時半からずっと話していました。楽しかったですね」
女の人生は長い。その人生の最終盤まで長くつきあえる友達は「財産」そのものであると石井さんは続ける。
「お金も大事ですが『金持ち』よりも『人持ち』の方が幸せにつながると思います。友達と長くつきあい、いろいろなことを教えてもらったのが私の財産になっています。この年になると亡くなるかたも多くて寂しいけど、友達は古いおつきあいばかり。そのかたたちのためにも元気で長生きしたいな、と思います」
交流を通じてお互いに生かし、生かされる間柄。いくつになっても、やっぱり友情は奇跡に違いない。
※女性セブン2023年5月25日号