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上岡龍太郎さん、引退後の第二の人生 芸能人との交流を拒絶し選んだ9才年下の愛妻との静かな生活

(時事通信フォト)

先日亡くなった上岡龍太郎さん(時事通信フォト)

 立て板に水の話芸で知られた上岡龍太郎さんが亡くなった。81才だった。肺がんを患い、10年近く闘病生活を続けていたことは、現役時代に親交があった笑福亭鶴瓶(71才)や明石家さんま(67才)などにも知らされていなかった。ただひとり、事情を知って覚悟を決めていた人物がいる。かつて上岡さんと『漫画トリオ』を組んでいたメンバー・青芝フック(85才)だ。

「今年3月のぼくの誕生日に、ゴルフコンペをするからと誘ったら、彼から手紙が来まして。彼はいつも手紙なんです。ほとんど電話はしない。今回も長い手紙が来て、もうゴルフができる状態ではないと。肺にがんがあって具合が悪いとも書いてあって、そのとき初めて知ったんです」

 21世紀には通用しない──自らの芸風をそう評し、2000年に58才で芸能界を引退したが、当初はすぐに復帰するとみられていた。

「上岡さんは、やらないと言っていたゴルフもマラソンも東京進出もしたし、マスコミ相手に大阪府知事や大阪市長に立候補すると公言して撤回したこともありました。私たちもどこかで、また上岡さんが戻ってきてくれることを期待していたのです」(テレビ局関係者)

 しかし、前言は撤回されず、2007年に亡くなった横山ノックさん(享年75)のお別れの会など、冠婚葬祭以外では姿を見せなかった。

「通用しないと思っていたのは、芸風だけではなかったのかもしれません。30年近く前、新幹線で乗り合わせた、当時若手だった今田耕司さんと東野幸治さんが、上岡さんに挨拶した後、何を話していいのか戸惑っているのを目の当たりにしたことがあると語っていました。恐縮するその姿が、はるか年上の大物を前にしたかつての自分の姿に重なったそうです。その頃から、芸能界での自分の立ち位置を冷静に判断し、引き際について考えていたのでしょう」(別のテレビ局関係者)

 テレビから距離をおいて選んだのは、9才年下の妻・友岐子さんとの静かな生活だった。友岐子さんはもともと漫画トリオのファンで、13才のとき、楽屋に千羽鶴を届けたことがきっかけで上岡さんと知り合った。

「まだ彼女は中学生でしたが、このときから上岡さんは、彼女と結婚することがわかっていたようでした。何度も彼女に『君は僕と結婚する』と繰り返していましたよ」(芸能関係者)

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