芸能活動もしていた友岐子さんだが、結婚後は上岡さんのマネジメント事務所の社長に就任し、表舞台には立とうとしなかった。上岡さんに先んじて完璧な引退をしていたのだ。前出のフックが話す。
「奥さんは、上岡龍太郎というイメージをずっと守ろうと頑張ってきた。ただ、私は常々のことはあんまり知らないんです。それほど彼はプライベートなことを表に出さなかったので。そういう意味でも確かに彼は愛妻家やろね」
芸能人との交流を“拒絶”したふたりの様子は、元相棒よりも近所の人の方がよく知っていたのかもしれない。自宅近くで夫妻をよく見かけていた人は、あまりに若く見え、また気取ることをしない友岐子さんを、上岡さんの娘だと勘違いしたこともあったという。子供が大きくなってからも、ふたりで食事に出かける仲のよさも目撃されていた。
上岡さんの引退後、友岐子さんもマネジメント会社を畳み舞台鑑賞やカラオケによく連れ立って出かけていたという。そうしたとき、常に上岡さんの左手薬指には結婚指輪があった。プライベートでは、愛妻との時間を大切にするよき夫だった上岡さん。華やかな世界に未練は一切なく、仙人のような質素な生活を好み、第二の人生を楽しんだ。
※女性セブン2023年6月22日号