球界OB20人が選んだ「WBC次期監督」に相応しい人物
多くのOBがポイントとする「投手の采配に長けている」という面からは江川卓氏(68)の名前も挙がった。ヤクルト、巨人、阪神で4番を打った広澤克実氏が語る。
「今回のWBCは送りバントなど攻撃面の作戦がほとんどありませんでしたが、それでも勝ち抜くことができた。監督の一番の仕事は先発、中継ぎ、抑えをどの順番で投げさせるかの采配を振るうことで、江川さんが最も得意とするところ。日本代表の監督はWBC(東京プール)の主催社である読売新聞の意向が反映されると思いますしね。江川さんが監督なら、バッティングコーチは掛布雅之さんで決まりかな(笑)」
阪神のクローザーとして活躍した中西清起氏が「勝てる監督」として推薦するのは、落合博満氏(69)だ。
「8年間の中日監督時代にリーグ優勝4回、Bクラス0回という実績が示すように、勝つ野球ができる。世界が相手でも、最高の選手を集めて適材適所で使い、勝利至上主義を貫けるはず。落合さんこそファンサービスを必要としない代表監督に適した野球人です」
そのほか実績と手堅さという観点からは、西武で監督を務めた辻発彦氏(64)やヤクルト選手兼任監督を務めた経験のある古田敦也氏(57)の名前が挙がった。
「断われない」人物が適任!?
侍ジャパンの監督にとって重要なファクターは実績だけではない。今回のWBCで、栗山監督の最大の功績とされたのが、大谷翔平(28)、ダルビッシュ有(36)ら並み居るメジャーリーガーを集めたことだ。
「3年後の次回大会までにはオリックス・山本由伸(24)、ヤクルト・村上宗隆(23)ら主力組がメジャーに移籍している可能性が高い。今大会よりも日本人メジャーリーガーが増えると考えられるため、新監督には“海外組を招集できる能力”も求められる」(前出・スポーツ紙記者)