芸能

市川猿之助、騒動の原因となった「歌舞伎役者としての人気の限界」と「濃厚セクハラの余罪」

猿之助の両親の死因は向精神薬の摂取による中毒死とされている

猿之助の誘いを拒否したことによるメインキャストの「更迭」もあったとも言われる

 市川猿之助(47才)の“一家心中”騒動から1か月が経とうとしている。歌舞伎公演の最中に主演役者が引き起こした騒ぎの余波は、いまだ各方面に広がり続けるが、猿之助本人は都内にあるメンタル治療を専門とする病院に籠もる日々だ。

 騒動のトリガーを、セクハラ・パワハラ疑惑を報じた本誌『女性セブン』の記事に求める報道もある。

「確かに、スキャンダルが報じられることで、人気商売である猿之助さんは大きな影響を受けます。一方で、“週刊誌の記事で、しかも自殺という極端な選択をするほどの内容だったのか”と訝しむ声は根強い。そもそも歌舞伎界は、過去の例を見ても、スキャンダルに寛容です。騒動はもっと複合的な理由で引き起こされたのではないか」(芸能関係者)

 近しい関係者らの話では、そこには大きく2つの理由が浮上する。1つは、近年の猿之助が感じていた歌舞伎役者としての「行き詰まり」。そしてもう1つは「濃厚セクハラの余罪が露見すること」だ。

「猿之助さんは騒動後、市川團十郎(45才)らと並んで“チケットをさばける人気役者”という評価で報じられてきました。ところが実際には、コロナ禍に入る少し前から、人気には急激にかげりが見えていた。コロナ禍で舞台が減り、それが目立たなかっただけです」(澤瀉屋関係者)

 2019年、猿之助は『スーパー歌舞伎II 新版 オグリ』に出演した。主人公の小栗判官役を、中村隼人(29才)と昼夜公演で入れ替えながら行う興行だった。

「約2か月の長丁場でしたが、公演期間の中盤くらいから、『猿之助オグリ』と『隼人オグリ』の集客に明らかな差が出始めたんです。隼人さんが主演だと客席が埋まるのに、猿之助さんだとガラガラ。露骨な人気差に、猿之助さんも動揺を覚えた様子でした」(前出・澤瀉屋関係者)

 騒動の最中に猿之助が出演していた、自身の名を冠した『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』でも厳しい現実があった。

「チケットの売り上げが思わしくなく、途中で値下げが行われたほどでした。代役の隼人と市川團子(19才)が見事に“奮闘”してくれたので、満員の客席で千穐楽を迎えられましたが、そうでなければ、かなりピンチといった状況でした」(歌舞伎関係者)

 ドラマや映画、バラエティー番組での「猿之助人気」は確かにあった。

「番組に出演すれば、トークも巧みで周りへの気遣いもあり、場を盛り上げる存在。テレビの仕事に活路を見いだしたり、現代劇への出演やプロデュースに走ったりしたのは、自分の活躍を実感できるからだったのでしょう。ある意味では歌舞伎役者としての人気に限界を感じて、逃げ込んだ場所だったのかもしれない」(前出・澤瀉屋関係者)

関連記事

トピックス

4月クールに『アンチヒーロー』で主演をつとめた長谷川博己
ドラマ『アンチヒーロー』で衣装に関する“200万円請求書”騒動 長谷川博己のオリジナルコート制作費をめぐってスタイリストと制作サイドが衝突か
女性セブン
バチカンのモンテリーズィ枢機卿(左)にインタビューしたさかもと未明さん
【拉致問題解決への祈りは続く】さかもと未明さんが振り返る「横田夫妻との交流」と「バチカン枢機卿からの言葉」
NEWSポストセブン
佐賀空港を出発される愛子さま(時事通信フォト)
雅子さま「午後だけで4回もの休憩」不安視された22年ぶり佐賀訪問で初めて明かした「愛子さまとの私的な会話」
NEWSポストセブン
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司若頭だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司若頭だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
NEWSポストセブン
ドキュメンタリー映画『Screams Before Silence』でインタビューに応じるアミット(映画の公式インスタグラムより)
《55日間のハマス人質日記》囚われた女性が語る地獄の日々「生理の時期を毎日確認されて…」【音楽フェス襲撃から1年】
NEWSポストセブン
10月8日、美智子さまは「右大腿骨上部の骨折」の手術を受けられた(撮影/JMPA)
美智子さま「大腿骨の上部骨折」で手術 待ち受ける壮絶リハビリ、骨折前より歩行機能が低下する可能性も
女性セブン
結婚を発表したマイファス・Hiroと山本舞香(Instagramより)
《マイファスHiroと山本舞香ゴールイン》2人が語った結婚の決め手と夫婦像「作ったご飯を笑えるほどたくさん食べてくれる」 結婚記念日は新妻のバースデー
NEWSポストセブン
カニエ(左)とビアンカ・センソリ(右)(Getty Images)
「ほぼ丸出し」“過激ファッション”物議のビアンカ・センソリが「東京移住計画」ラッパーのカニエ・ウェストと銀座に出没、「街中ではやめてくれ」の指摘も
NEWSポストセブン
東北道・佐野サービスエリアの現在とは
《前代未聞のストライキから5年》激変した東北道・佐野SA「取り壊された店舗」名物「佐野らーめん」の現在、当時の元従業員が明かした39日間の舞台裏
NEWSポストセブン
Snow Manの渡辺翔太と向井康二
《Snow Man渡辺翔太&向井康二》“なべこじコンビ”のサウナ帰り姿をキャッチ 肩を組んだり輪になって話したり“素”の時間を満喫 
女性セブン
9月末に給料が未払いとなり、職員が一斉退職するという事態になった足立区の住宅型有料老人ホーム。千葉県内などにもある関連施設でも同じような”未払い”が発生しているという
《見捨てられた老人ホーム》東京・足立区で「人手が回らず餓死者が…」「お風呂も入れられない」給与未払いに社長は雲隠れ…元職員が明かした“現場丸投げ運営”の実態
NEWSポストセブン
田村家のお正月の風景。左・田村正和さん、右・田村亮さん
《『古畑任三郎』では今までにない自分を》俳優・田村正和さんの知られざる晩年「もうやりきった…」77才で他界した2人の兄を語る弟・田村亮
NEWSポストセブン