精神状態がますます不安定になっているという市川猿之助
そうしたストレスのはけ口が、若い俳優やスタッフを集めてどんちゃん騒ぎをする「ホテルパーティー」だった。
「以前から、誕生日会や新年会、忘年会、公演の打ち上げといった名目で、猿之助さん主催のパーティーが行われていました。参加するのは、澤瀉屋の一門にいる若手の歌舞伎役者や、猿之助さんの自主興行などに出演する舞台俳優やアクション俳優、歌手の友人などです。コロナ禍以降は、歌舞伎座近くの名門高級ホテルのスイートルームや、横浜や鎌倉、葉山、河口湖などの隠れ家的なホテルを一棟貸し切ったりしていました」(劇場関係者)
自宅で倒れていた猿之助が残した書き置きにあった、付き人兼俳優のA氏も、頻繁にパーティーに参加していた。別掲の写真はそのときのものだ。
「人目を忍んだパーティーはコロナが猛威を振るう時期にも行われていました」(前出・劇場関係者)
猿之助は、2021年7月30日と、2022年7月22日に新型コロナ感染を松竹を通じて発表した。1回目では、翌8月の「八月花形歌舞伎」に代役が立てられたが、2回目はほかの感染者がいたこともあり「七月大歌舞伎」は7日間休演した。
本誌が確認したところ、2021年7月7~8日に神奈川県葉山町にあるホテル、7月29~30日には、神奈川県鎌倉市材木座のホテルでパーティーが行われていた。前者は東京と神奈川にまん延防止等重点措置が取られていたタイミングであり、後者に至っては、東京は緊急事態宣言下にあった。
「感染を発表した当日にもパーティーに興じていたというのには開いた口が塞がりません。歌舞伎に限らず、舞台公演の関係者や、コンサートに携わる音楽関係者がしていた努力を踏みにじる行為でした」(前出・劇場関係者)
そして、騒動を起こしたもう1つの理由が、「濃厚セクハラの余罪が露見すること」だったとみる向きも多い。
本誌が報じたセクハラ行為は、手を握られる、キスを強要される、下半身を好き勝手に弄ばれる、一緒にお風呂に入る、ベッドに誘われる、といったものだった。断っておくが、関係者の心情や立場に配慮するため、本誌が報じたのは猿之助のセクハラ行為のごく一部に過ぎない。実態はさらに深刻だ。『週刊新潮』(6月8日発売)では、被害者の中に未成年者が含まれていた可能性があると報じた。
「お酒を飲ませて、相手が酩酊したところを、好き勝手にする、という行為は、近しいところではしばしばあった。もし相手側が訴え出れば、強制わいせつ罪などで立件されかねないものでしょう」(別の劇場関係者)
※女性セブン2023年6月29日号