紙飛行機を飛ばして遊びながらも、どうやったら速く飛ぶか、飛行距離を出せるのかを、子どもたちに考えさせるような声掛けをしていた

紙飛行機を飛ばして遊びながらも、どうやったら速く飛ぶか、飛行距離を出せるのかを、子どもたちに考えさせるような声掛けをしていた

 好奇心のテンションが爆上がりした子どもたちは、何より、イキイキとした顔つきになってくる。

「すると子どもたちは、“もっと知りたい!”となって自分なりの探究や学習を自発的に進めていきます。その“もっと知りたい!”という好奇心こそが、学習のエンジンになっているのです」

子どもの好奇心を養うためには惜しみなく投資。けがも恐れない

 実はこの方法、泰伸さんのオリジナルではない。泰伸さんのオヤジこと、父親の徹さん(72才)が試行錯誤しながら長男の泰伸さんを含めた3兄弟に実践して確かめたものがもとになっている。その、宝槻家のオヤジによる独自の教育法は漫画と解説で一冊にまとめられ、『遊んで見つける学びの革命』(小学館)として発売された。

 現在の探究学舎同様、「知りたい!」「やりたい!」「これが好き!」を刺激された3兄弟。高校に通わずに3人して京都大学に合格している。

「3兄弟が全員京大に合格というと、世にある親の自慢話的な受験体験記や、合格必勝法のようですが、決してそうではありません。オヤジがぼくら3人にしてくれたことは、いい学校に入るための勉強法とはむしろ対極にあるようなものでした」

 でも、なぜ東大ではなく京大なのか。

「当時の京大は特にユニークな教育をしていて、自分の考える学びのスタイルと近いとオヤジは考えていたようです」

 大学合格はあくまで結果。そこが目標ではなかった。

「オヤジは、子どもには何よりも、学ぶことを楽しんでもらいたいと考えていました。

 例えば、まだ幼いぼくたち3人に“紙飛行機を折って遊ぼう”と誘ってきたことがあります。そのうち、“どの紙飛行機がいちばん飛ぶかやってみよう”と言い出して、みんなで競い始めます。そうこうすると、今度はぼくたちそれぞれが“ほかの兄弟に勝つには、どうやったらいいのか?”と、自発的に考えるようになっていきました。オヤジがさり気なく提案したことがきっかけとなって、子どもたちの探究心がかき立てられていったわけです」

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