「彼女には本当に苦しめられました。許せません」
Aさんは一連のトラブルをX氏と共有。パパ活の事実を咎めるとX氏は謝罪し、事を収めるために金銭を支払うことを2人で決めたという。
6月下旬、本誌記者はX氏に話を聞くため携帯電話に連絡したが、名乗った瞬間に切られた。再度架電するが反応はなく、その後、X氏から着信があり、「質問をショートメールで送ってくれ」とのこと。言われたとおりに質問を送付したが、X氏から回答はなかった。
Aさんにも電話で話を聞くと、「何も話せない」と取材拒否の姿勢を示したが、後日改めてAさんの元を訪ねると動揺しながらも応じた。
──Bさんから金銭を要求されたと聞きました。
「確かにそういうLINEは来ました」
──金銭を払ったのか。
「払いました。彼は立場もあるし、大事にはしたくなかったので……」
──直接渡した?
「金銭の受け渡しは駅のコインロッカーを指定されたので、30万円を入れて暗証番号をBさんに伝えました」
──トラブルの原因はX氏のパパ活。その点をどう考えている?
「浮気癖があるのは知っていました。朝帰りもある程度は許していたのですが……」
──いまもX氏との交際は続けているのか。
「それについては何もお答えできません」
──Bさんに言いたいことは
「彼女には本当に苦しめられました。許せません」
それだけ話すと去って行った。
X氏が所属するフジテレビに聞くと「社員のプライベートについてはお答えしておりません」(企業広報部)とのことだった。
パパ活事情に詳しいジャーナリストの河合桃子氏が解説する。
「かつては裕福な男性と女性の信頼関係で成り立っていたパパ活ですが、昨今はお金に目がくらんだ女性がパパ活になだれ込んだ影響でトラブルが続出しています。とくに多いのが“盗賊”と呼ばれる女性で、男性がシャワーを浴びている隙に財布から現金を盗むため、パパたちは警戒している。なかには社員証を写真で撮って脅迫の材料にする人もいます。ゆする金額は高くても50万円程度というのが特徴です。100万円単位で要求すると被害届を出される可能性がありますが、50万円だと後ろめたい男性は払ってしまうようです」
火遊びの代償はあまりにも大きかった。
※週刊ポスト2023年7月14日号