広末涼子

佐藤健のマンションに入っていく広末涼子(2014年)

 さらにさらに、不倫ママにはもう一派いる。それは「セックスなしでは生きている意味がない」という人たちよ。

 20代半ばで読んだ本の一節に、「自分の性欲で人の性欲を測ってはいけない」という言葉があって、私は雷に打たれたような気持ちになったの。人はそれぞれ違うと言われたらわかったようなつもりになるけれど、その違いは性に出る? いやいや、人の性は表に出ないじゃない。何で判断するのよ?と混乱したのを覚えている。

 でも、長く生きていると言葉の端々からわかることもある。ある人は「キャーッ、またあの人と会っちゃった! 話しちゃった!!」くらいで性的にかなり満足するけれど、「触れない男なんか男のうちに入らない」と言う女もいる。「1人の男じゃ満足しない」と酔ってベロベロになった才女から告白されたこともあるし、「ある周期で、女としてストップがきかなくなる」と言った女性経営者もいた。

 そんな話を聞くたびに私は、「不倫」と言って人をなじったところで、どんな意味があるか考えちゃうんだよね。人は損得で性欲をコントロールできるほど賢くできていないのよ。

 広末涼子の一連の騒動で言えば、「子供がかわいそう」という意見をここぞとばかりに言う人がいるけれど、それも不思議。私の見たところ、恋する母親は無意識に子供を恋の道具に使うよね。毒親といえばそうだけど、自分と子供の見境がついていない気もする。そんな母親を見て子供は、「あぁ、そうか。いま母親はこの人が好きなんだな」と、とりあえず胸におさめるんだよね。

 いずれにしても今回、これほど過熱しているのは、なんたって主役が少し前に朝ドラで見事な土佐弁で死にゆく母親を演じた広末涼子だからよ。脇を固めるのがキャンドル・ジュン氏、鳥羽周作シェフという一癖も二癖もあるキャラクターだし、小道具の手紙や独白、独特な記者会見など、いかにも「今」なんだよ。

 これほど面白いリアル劇をタダで好き放題言いながら見て、日頃のうっぷんを晴らす。何が悪いのよ!と、プレーヤーに二度と戻れない私は切に訴えたいのでした。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2023年7月20日号

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