アスレチックスの藤浪晋太郎(時事通信フォト)

アスレチックスの藤浪晋太郎(時事通信フォト)

 投手は制球力が第一だが、ストライクさえ入れば抑えられる投手もいるということ。この“上杉達也式投球術”は別のメリットもある。

「打者が、キャッチャーが構えた位置を見るのはルール違反ではありませんが、あからさまに見るのはNG。ただ、ある程度は捕手の気配でコースを探り、狙い球を絞っています。しかし、捕手がいつも真ん中に構えていれば、どこに投げ込んでくるかは本当にわからない。しかも藤浪の場合、夏に向かって肩が出来てきたのか、100マイル(≒161km)超の球をバンバン投げており、これだけで並の打者はお手上げです」(同上)

 防御率はともかく、すでに5勝を上げている藤浪。こうなると期待されるのは先発ローテーションへの復帰だ。

「アスレチックスは前半戦のチーム打率が全30球団中最下位で、得点はもっとも少ない。一方、失点が最多なら、防御率も最下位というメチャクチャな状況で、先発陣はいずれも1勝か2勝しかあげておらず、極端な話、誰が先発をやっても良いとも言える状態です。

 こうなると、調子が上向き、話題性もある藤浪が先発に戻る可能性は高い。強いチームなら中継ぎや抑えは重要ですが、今のアスレチックスでは、調子の良い選手を中継ぎや抑えに置く意味がない。加えて藤浪の年俸がチーム5位の高額という事情もあるので、年俸分だけしっかり働いてもらうためにも、後半戦ではもう1度、先発を試してみるでしょう」(同上)

 あれだけ活躍が騒がれた大谷翔平だが、藤浪との勝ち星の差は2つ。単純計算では、前半戦で5勝ということは、シーズン2ケタ勝利は射程圏内で、勝ち星で藤浪が大谷を上回る可能性さえ出てきたようだ。

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