芸能

『ガチンコ!』『金スマ』手掛けた名物ディレクターが急逝 業界から干され暴露系YouTuberに転身、生活は困窮していた

イメージ)

名物ディレクターが亡くなった背景とは

 突然の訃報に、親交のあった芸能人やテレビ局関係者から悲しみの声が相次いでいる。昭和と平成を象徴する人気バラエティー番組を手がけ、多くの芸能人に慕われた敏腕ディレクターが亡くなっていた──。

 埼玉県某市の単身者向けアパートで、50代の男性A氏が変わり果てた姿で発見されたのは5月下旬のことだった。近隣住民が語る。

「朝早くパトカーと救急車が駆けつけたものの、搬送されたときにはすでに息を引き取っていたそうです。事件性はないということでした。ここはもともと外国人の寮で近所づきあいはほとんどなかったのですが、金髪で目立つかただったのでよく覚えています」

 その訃報は、芸能界やテレビ局関係者に大きな衝撃を与えた。A氏はこれまでに数々の人気番組を制作し、多くの芸能人と親交がある名物ディレクターだった。

「AD時代に明石家さんまさんに見出され、『さんまのスーパーからくりTV』や『明石家さんちゃんねる』などを担当していました。その後も『爆笑問題のバク天!』や『中居正広の金曜日のスマたちへ』などTBS系列の番組を中心に手がけ、後に“伝説のテレビマン”と称賛されるほど活躍しました」(制作会社関係者)

 A氏が手がけた最大のヒット企画が1999年から2003年にかけて放送されたバラエティー番組『ガチンコ!』だ。TOKIOが司会を務めた同番組で特に人気を集めたのが、不良少年がプロボクサーを目指す姿を追った『ガチンコファイトクラブ』のコーナーだった。

「文字通りの“ガチンコ”で本物の不良を集めて撮影したため、喧嘩や警察沙汰が絶えなかった。Aさんは揉め事を仲裁したり、番組をまとめる中心的な役割を担い、TOKIOのメンバーも絶大な信頼を寄せていました」(前出・制作会社関係者)

 大柄な体格で両腕にタトゥーを入れていたA氏は一見コワモテ風だが、仕事に対する姿勢は誰よりも真剣だった。

「番組の最高視聴率は26.2%で、間違いなく『ファイトクラブ』の人気によるものでした。AさんはTOKIOのメンバーと共に、“どうしたら番組が面白くなるか”“視聴者が喜ぶか”を考え、打ち合わせが深夜に及んだことも。特に長瀬智也さんや国分太一さんとは仕事以外でも交流を深め、食事に行くこともあったようです」(前出・制作会社関係者)

「ファイトクラブ」で少年たちの指導に当たった元WBA世界ミドル級チャンピオンの竹原慎二氏が語る。

「自分もよくクラブ生と揉めたので、Aさんは板挟みになって大変だったと思います。ぼくはあの番組のおかげで世間に名前を知ってもらったし、Aさんには本当にお世話になりました。最後に会ったのは2か月くらい前かな。会えば楽しく話もしたし、仕事を頑張っていると思っていたので、人づてに亡くなったことを知ったときはすごくショックでしたよ。心よりご冥福をお祈りします」

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
野球人・江夏豊が球界に伝えておくべきことを語り尽くす(撮影/太田真三)
【江夏豊インタビュー】若い才能のある選手のメジャー移籍は「大いに結構」「頑張ってこいよと後押ししたい」 もし大谷翔平と対戦するなら“こう抑える”
週刊ポスト
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
11月下旬に札幌ススキノにあるガールズバーで火災が発生(右はInstagramより)
【ススキノ・ガルバ爆発】「男は復縁の望みをまだ持っていた」火をつけた男は交際相手A子さんを巻き込んで死のうと…2匹の犬を失って凶行に
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン
自宅で
《来年は全国まわるからすごく楽しみ》急逝・中山美穂さんが“最期のコンサート”でファンと歌った「ラストソング」
NEWSポストセブン
「働き方」への思いについて語った渡邊渚アナ
「局アナ時代は“労働は罰”」「パリ五輪会場で出会った外国人への憧れ」元フジテレビ渡邊渚アナが語る「日本の働き方」への思い
NEWSポストセブン