夜中に起きてしまうと「余白に台詞などが文字化されてポコポコ出てくる」とも明かす

夜中に起きてしまうと「余白に台詞などが文字化されてポコポコ出てくる」とも明かす

 ストレスとは上手に付き合っているが、眠りが浅いことは悩みだとか。

「夜中に起きてしまうんです。眠ろうとしても考え事をしてしまうとだめ。羊を数えていても、30匹くらいで羊と関係ない人が登場しちゃったりして、どんどん想像が膨らんで頭が冴えてしまう。そういう時には集中して、『無』の字を思い浮かべます。それ以外の文字や思考が入らないように、大きく1文字だけ、ドーンと『無』で頭の中を占領するんです。余白に台詞などが文字化されてポコポコ出てくると、『無』で上書きして、打ち消していきます」

 独特な入眠法だが、意識せずとも台詞が浮かんでしまうところに女優魂を感じさせる。

「女優のお仕事は作品ごと、役ごとに形が変わって、どんなに経験を重ねても同じものがひとつもない。型にはまる正解がないので反省ばかり目につくけれど、だからこそ、いつまでも夢中で上を目指していけます。“少しでも心に残るお芝居を”という探求が止まらないんです。今の自分が仲間と一緒に作ったものを見ていただいて、何かを感じてもらえたら、とっても幸せ。さらにもっと頑張ろうって、新しい気持ちで突き進んでいけるところが好きです」

 前クールの主演ドラマ『波よ聞いてくれ』では人生初の金髪姿で清純なイメージを覆し、やさぐれたラジオパーソナリティ役でテンション高めの一人芝居を熱演。その演技は、多くの人の胸を打った。3年前に「期待してくれる現場の皆さんに、少しずつ何かをお返しできる女優に成長したい」と語っていた小芝は、さらにその先の「見てくれる人」へ意識を広げて、進化を続けている。

【Profile】こしば・ふうか/1997年生まれ、大阪府出身。12年に女優デビュー。14年にブルーリボン賞新人賞受賞。女優業の他、CMやバラエティなど幅広く活躍。放送中のドラマ『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)でヒロイン・未谷千晴を演じている。12月から放送のNHK BS時代劇『あきない世傳 金と銀』で主演を務め、2024年2月に主演映画『レディ加賀』の公開が控えている。

◆撮影/LUCKMAN 取材・文/渡部美也

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