「三流は無視、二流は称賛、一流は非難」
最近は選手に寄り添う監督がクローズアップされる。WBCで優勝した栗山英樹監督、昨年5位のチームを現在2位に押し上げている広島の新井貴浩監督が象徴的な存在だ。その中で、原監督の「和真いた? 今日」というコメントは、選手を批判しているようにも聞こえ、疑問を抱くファンもいただろう。だが、当の岡本がその“空気”発言に対して意地を見せた。
「原監督は昨年まで選手に厳しく当たり、ファンからの批判もあった。今年は若手に優しいコメントを残している印象ですが、超一流になれそうな岡本には強いゲキを飛ばしている。野村克也さんが『三流は無視、二流は称賛、一流は非難』と選手との接し方をレベルによって使い分けていましたが、原監督も同じだと思います。まだ発展途上の若手選手と違い、既に実績のある4番の岡本にはさらなる飛躍を望んで、厳しく当たっている。それだけ期待値が高く、もっとできると思っているからでしょう。辛く当たる方が効果的な選手もいる」
原監督は2009年にはWBCサムライジャパンメンバーながら、シーズンに入ってピリッとしなかった内海哲也を『ニセ侍』と呼んだこともあった。内海は同年9勝に終わったが、2011年からは2年連続最多勝に輝き、通算135勝を挙げる大投手になった。原監督と4番・岡本の“バトル”によって、巨人は連勝。3位・DeNAに勝率3毛差と迫った。ここからさらなる飛躍を見せるか、注目したい。