ライフ

ある程度進行すると“かすみ”の症状が出る『緑内障』 「眼圧」だけでなく「血圧」も改善のカギに

「見え方の異変」には、どんな病気の可能性が?(イメージ)

「見え方の異変」にはどんな病気の可能性が?(イメージ。写真/PIXTA)

 自覚しやすいと言えるのが「目」の不調。「目の前がかすんでぼやけて見える」「モノが二重に見える」など普段と見え方が変わると不便が多く、すぐにでも症状を取り除きたくなるだろう。視力の低下に加え、ピントの調整がしにくくなる「老眼」や、視界がにじむ「乱視」の悪化など、目の不調は決して珍しいことではない。

 PCやスマートフォンの画面で目を酷使する現代では多くの人が直面する悩みだが、メガネの調整だけで済むとは限らない。眼科医の平松類氏(二本松眼科医院副院長)が言う。

「生活のなかで感じるちょっとした不調でも、病気の初期症状である場合があります。少しでも気になったら、放っておかずに早めの眼科受診をお勧めします」(以下、「 」内のコメントは平松医師)

「見え方の異変」には、それぞれどんな病気の可能性があるのか。

「視界がぼやけたりかすんだりするのは『白内障』の典型的な症状です。モノが二重に見えることもあり、『お月様が4個に見える』と訴える患者さんもいます」

 白内障の治療では、手術で濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを入れ、固定する治療が一般的だ。しかし、平松医師は「レンズの選び方を間違えると、かえって不調を感じやすくなる」と注意を促す。

「眼内レンズには単焦点と多焦点の2種類があり、それぞれ違います。老眼がある場合などは近くも遠くも見えるようにと多焦点レンズを選びたくなるかもしれませんが、これは見る機能が落ちて以前よりまぶしく感じられるため、人によっては不調を感じやすくなるデメリットがある」

 単焦点レンズは保険適用だが、多焦点レンズは一部自費扱いとなり、患者の自己負担が大きく変わることも留意したい。

「『白内障は治したいが、くっきり見たい』という人は、単焦点レンズを選んで老眼鏡を併用すればよく、無理に高額な多焦点レンズを選ぶ必要はありません。ご自身の生活と照らし合わせて求める視界を考える必要があります」

関連記事

トピックス

『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン