小島一朗容疑者が、家出するまで住んでいた家(時事通信フォト)
検察「鑑定医の話で、『同情されたくない気持ちがあるのだろう』とありましたが、本心ではないことを答えていませんか?」
小島「当然、法廷で無期懲役になれるように喋っております」
検察「そういう意味では、本心ではないと?」
小島「当然そうですね」
検察「『永遠に刑務所に入っていたい』と言っていましたが、死刑になることは考えましたか?」
小島「弁護人にそれを聞かされたので、凄く怯えています」
検察「もし無期懲役になって仮釈放になり、いつか社会に出たとして、その後はどうするつもりですか?」
小島「なるべくそうならないよう努力しますが、もしそうなったら、またなにがしかの殺人を起こそうと思っています」
検察官が交代し、再び質問が続けられる。
検察「なぜ有期懲役では嫌なんですか?」
小島「もう、はぁ~。未来に対して希望が何もないからです」
検察「強盗致傷とか放火とかね、それ以外にもね、万引きを繰り返すとかして刑務所に入るのを繰り返す人生はどうなの?」
小島「これまで中二の頃から色々実行していましたが、逮捕されなかったり病院に入れられたりしたので、やっぱり大きい罪を犯さないと入れないのかなぁという気持ちが大きくなっていきました」
検察「普通の倫理観があるなら、他人の痛み苦しみが想像できますよね?」
小島「はい。遺族や目撃者の調書を何度も読みました」
検察「辛さや苦しみを理解できる?」
小島「理解できます」
検察「それでも無期刑さえ出ればいいとしか言えないの?」
小島「何としても無期懲役になりたい。もしここでつまずいてしまうと……そういうことになりたくない」