甲子園初マウンドは堂々たるピッチングだった

甲子園初マウンドは途中降板したが、堂々たるピッチングだった

帯番組で「スポーツコーナー」を担当

 親子のキャッチボールをすれば、息子の成長が感じられるし、“将来”にも期待してしまう。

「少なくとも野球の実力は高校生の頃のオレよりはぜんぜん上です。確かにボールは自分の方が速かったかもしれないですけど、なんせ自分はコントロールが悪かった。あいつはその点、制球力があるし、キレもある。大和には『球速よりもコントロールとキレだ』と言い続けてきました。ただし、プロ野球選手を夢見ているのなら、やっぱりあと10キロ、いや20キロ近くは速くならないと」

 大和は熱中症の疑いで初戦の石川・星稜戦では4回を投げきったところで降板(無失点)した。直球の球速表示が130キロ台だったのは体調不良の影響だろうと福盛は言う。現在の福盛は害虫駆除会社の役員を務め、太陽光発電にも携わっている。そしてもう一つの肩書きがテレビ宮崎の「ディレクター」だ。平日の18時09分から19時までの帯番組『♯Link』において、スポーツコーナーの制作を担当している。

「もともとスポーツキャスターを務めていた時期もあったんですが、今年2月の(プロ野球の)春季キャンプの時期から契約社員として働いています。企画を考え、アポを入れ、取材をしたら、アナウンサーが読む原稿を書くし、番組に出演することもあります。撮影と編集以外の仕事はすべてしますね。高校野球の宮崎大会は、毎日、球場にいて試合を取材していました」

 メジャーリーグにも挑戦した元プロ野球選手が、なぜ50歳を前にしてテレビマンに転身したのか。フジテレビのアナウンサーだった妻の英恵さんの影響もあるのだろうか。

「原稿を読むことに関して嫁にはかないませんが、仕事としてやっていることは僕の方が幅広くてぜんぜん難しいと思う(笑)。番組の制作に携わっているのは、単純に楽しいから。それに、自分にしかできないことでもある。元プロ野球選手として、あるいはアスリートとして、アナウンサーが口にできない意見を言えたりしますし、プロのキャンプでは知っている選手やコーチも多くて、取材もしやすいですからね。元プロだとか、元メジャーリーガーだとか、そんなプライドが今の仕事の邪魔をすることなんてありません」

 福盛が手がけるのは県内のスポーツに関する番組内のコーナーだ。

「わずか3分のコーナーですけど、僕に取材された選手や関係者にとってはテレビに出演することが生涯で一度の経験かもしれない。取り上げた方の一生の思い出になればと思って作っています」

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