スポーツ

【「令和の米騒動」「近藤の62球」で選手から総スカン】なぜ立浪監督は広島・新井監督のようになれなかったのか 両者の「決定的な違い」とは

昨季より負け越している立浪中日(時事通信フォト)

昨季より負け越している立浪中日(時事通信フォト)

 最下位に低迷している中日。就任2年目を迎えた立浪和義監督の手腕に、懐疑的な見方が高まっている。

 8月25日のDeNA戦では、今季初登板の左腕・近藤廉が9回にプロ3試合目の一軍マウンドに上がったが、8安打5四死球で10失点の大炎上。62球を要して苦しそうに投げる左腕に対し、立浪監督は座って腕組みしたまま動かない。「晒し者」となった近藤の精神的なダメージが懸念され、DeNAファンからもアウトを取る度に拍手が送られ、先発した相手右腕のバウアーが激励のメッセージを送るほどだった。地元・名古屋の民放関係者はこう嘆く。

「投手起用はチーム事情がある。近藤を最後まで投げさせたのは仕方ないにしても、ベンチに戻ってきた時に一声かけてほしかった。さっさとベンチ裏に下がった立浪監督を見て選手たちはどう思うか。翌日には近藤を含めたこの日登板した投手全員が二軍に落とされている。チームの士気が上がるわけがないですよ」

 グラウンド外で「珍事件」も。立浪監督の提案で8月初めに試合前の食事会場で炊飯器が撤去され、白米の提供が禁止になったことが複数のメディアで報じられた。選手たちは説明を受けず、急に白米が食べられなくなったことにあ然としたという。SNSでも「令和の米騒動」「身内からの兵糧攻め」などと揶揄される有り様だ。

 中日を取材するスポーツ紙記者は、舞台裏をこう明かす。

「一部の主力選手が試合前に炭水化物の量を減らしたことで成績が良くなったことに、立浪監督が着目して米の提供を禁止にしたそうです。ただ、個々の選手で体格が違うし、試合前の食事もそれぞれです。食事はパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。選手から不満の声が出るのは当然でしょう」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
“進次郎劇場”で自民党への逆風は止まったか
《進次郎劇場で支持率反転》自民党内に高まる「衆参ダブル選挙をやれば勝てる」の声 自民党の参院選情勢調査では与党で61議席、過半数を12議席上回る予測
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト