スポーツ

大谷翔平の再生プラン 「外野手として出場」なら盗塁増加で“トリプルスリー”も狙えるか

「外野手」としてフィールドに立つ可能性も?(写真/共同通信社)

「外野手」としてフィールドに立つ可能性も?(写真/共同通信社)

 ケガをおして打者として出場を続けるエンゼルス・大谷翔平(29)。果たして来季以降、二刀流は継続できるのか──世界中のファンが不安に思う中、規格外の“ユニコーン”はさらなる進化を模索し始めていた。

レーザーSHOW

 手術を受けて復帰するまでの期間を考えると、来季は先発投手と打者という従来の二刀流は見られない可能性が高い。が、前回の手術を経て進化を遂げた今の大谷が、打者に専念するだけにとどまるだろうか。むしろ、今後に向け新たな“三刀流”にチャレンジするのではないかという期待の声も上がりつつある。

 現地で取材する野球専門メディア「Full-Count」MLB担当の小谷真弥氏は、「投手としての手術のリハビリが最優先になりますが」と前置きしつつ、大谷が「外野手」としてフィールドに立つ可能性もゼロではないと話す。

「大谷は2021年、投手として先発し降板後にライトに入り、打席が回ってくるのを待つという出場の仕方をすることがありました。練習中に大谷がセンターでノックに入るのを見たことがありますが、うまいですよ。打球への入り方やクッションボールの処理がスムーズで、トップクラスの強肩もあります」

 イチローのレーザービームを凌ぐ「レーザーSHOW」が見られるかもしれないのだ。

 プロ野球のデータ分析に詳しいジャーナリストの広尾晃氏は、外野手として出場することで「盗塁が増える」と予想する。

「投手として投げている時は、大谷は盗塁を控えます。今季は19盗塁ですが、先発登板がないうちにトリプルスリーも狙えるでしょう」

 リハビリを重ねながら投手としての投球が可能になれば、さらに「守護神・大谷」が実現するプランもあるという。WBCの決勝・米国戦で9回に登板し、マイク・トラウト(32)を三振に斬った姿は記憶に新しい。

「先発より体に掛かる負担が少ないことが大きなメリットです。大谷は他の投手より肩を作るのが早く、日本ハム時代に抑えとして登板し165キロを連発するほど、少ない球数で力を発揮できる。外野手として試合に出場し、最終回に守護神として登板する『三刀流プラン』も不可能ではないでしょう。守護神・大谷が誕生したら、史上初の『セーブ王&ホームラン王』も可能だと思います」(野球ライター)

関連キーワード

関連記事

トピックス

6年ぶりに須崎御用邸を訪問された天皇ご一家(2025年8月、静岡県・下田市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下と愛子さま、爽やかコーデの23年 6年ぶりの須崎御用邸はブルー&ホワイトの装い ご静養先の駅でのお姿から愛子さまのご成長をたどる 
女性セブン
「最高の総理」ランキング1位に選ばれた吉田茂氏(時事通信フォト)
《戦後80年》政治家・官僚・評論家が選ぶ「最高の総理」「最低の総理」ランキング 圧倒的に評価が高かったのは吉田茂氏、2位は田中角栄氏
週刊ポスト
コンサートでは歌唱当時の衣装、振り付けを再現
南野陽子デビュー40周年記念ツアー初日に密着 当時の衣装と振り付けを再現「初めて曲を聞いた当時の思い出を重ねながら見ていただけると嬉しいです」
週刊ポスト
”薬物密輸”の疑いで逮捕された君島かれん容疑者(本人SNSより)
《28歳ギャルダンサーに“ケタミン密輸”疑い》SNSフォロワー10万人超えの君島かれん容疑者が逮捕 吐露していた“過去の過ち”「ガンジャで捕まりたかったな…」
NEWSポストセブン
公選法違反の疑いで刑事告訴され、書類送検された斎藤知事(左:時事通信フォト)と折田楓氏(右:本人SNS)
“公選法違反疑惑”「メルチュ」折田楓氏の名前が行政SNS事業から消えていた  広島市の担当者が明かした“入札のウラ側”《過去には5年連続コンペ落札》
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
反論を続ける中居正広氏に“体調不良説” 関係者が「確認事項などで連絡してもなかなか反応が得られない」と明かす
週刊ポスト
スーパー「ライフ」製品が回収の騒動に発展(左は「ライフ」ホームページより、みぎはSNSより)
《全店舗で販売中止》「カビだらけで絶句…」スーパー「ライフ」自社ブランドのレトルトご飯「開封動画」が物議、本社が回答「念のため当該商品の販売を中止し、撤去いたしました」
NEWSポストセブン
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
「全てを話せば当然、有罪となっていたでしょう」不起訴になった大物地面師が55億円詐欺「積水ハウス事件」の裏側を告白 浮かび上がった“本当の黒幕”の存在
週刊ポスト
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン