ヤクルトスタジアムDJを務めるパトリック・ユウ氏(右)
パトリック氏は翌日にX(旧ツイッター)を更新して謝罪した。
〈[お詫び]場内コールについて。 9/3(日)の試合において死球後に私が的確ではないアナウンス表現をしてしまいまして多くのファンのみなさん、チーム、関係者の皆さんに不快な思いにさせてしまいまして本当に申し訳けございませんでした。〉(※原文ママ)
〈皆様から頂きましたご指摘通り状況に応じた判断が必要だったと深く反省しております。この場をお借りして皆さまに深くお詫び申し上げます。二度このようなことが無いよう真摯に向き合ってまいります。本当にすみませんでした。最後に近本選手がご無事であることを心よりお祈り致します。〉
SNSはファンクラブ会員限定の機能にすべきか
死球を与えた山本大貴のインスタグラムには一部の阪神ファンから誹謗中傷が飛び交い、現在は非公開になっている。
「SNSは選手と直接繋がれる役割を果たしており、ファンの獲得に一役買っている面はある。しかし、誰もが自由に閲覧・発言できるため、度を過ぎた行為を目にする機会も度々あります。
今後は、ファンクラブ会員限定の機能として、球団が独自の新たなSNSを作るべき時代になっていくかもしれません。そうすれば、投稿者の実名も住所も電話番号もわかるので、誹謗中傷は今と比べて激減する。今のまま野放しにしておくと、球団や選手にとってメリットよりもデメリットが目立ってしまう。SNSを新たに始める選手は減っていくでしょうし、やっていたとしても当たり障りのない投稿に終始して、ファンからの反応にも応答しないようになるのでは。
ファンだから何を言ってもいいわけではない。SNSで書き込みをする際、『自分が実名でも書くのか』『本人の目の前でもその言葉を使うのか』を考えてから行動を起こすべきでしょう」
SNS時代になって選手とファンの距離感が大きく変わりつつあるなか、プロ野球ファンのネットリテラシー(インターネットを適切に使いこなす能力)も問われている。
X(旧Twitter)に投稿されたパトリック・ユウ氏のお詫び