8月末、『VIVANT』の最終話の撮影に挑む堺。2か月半にも及ぶ海外ロケを終え、日本でも撮影した
最近は駒之助さんも高齢で表舞台に立つ機会が減りましたが、最後に堺さんが深紅のバラを贈ったのは、昨年11月1日に東京・渋谷で開催された『人間国宝 竹本駒之助 鶴澤津賀寿の至妙』の2人会のときだったと思います」(芸能関係者)
実は堺の「気遣い」は関係者の間では広く知られる。テレビ局関係者が語る。
「堺さんの差し入れがすごいことは有名で、豪華というよりセンスがいい。『VIVANT』でもモンゴルのロケ中に現地のチーズ『アーロール』にハマって移動中に大量に買い込んで現場に差し入れ、共演する阿部寛さん(59才)もすっかりモンゴルチーズの虜になったそうです。
『真田丸』のときは全スタッフに高級信州牛を100人前、暑い夏のロケではキンキンに冷やしたボトルコーヒーなどを差し入れた。堺さんの撮影は過酷なスケジュールが多いけど、『差し入れがあるから現場が楽しみ』と本気で語るスタッフがたくさんいます」
そんな堺は昨年、芸能人として大きな決断を下す。昨夏、所属事務所に独立を打診したのだ。すると芸能界に大きな影響力を持つ事務所社長が『週刊新潮』(2023年1月19日号)の取材に「もう一緒に仕事なんてできないよ」と、絶縁ともとれる発言をし、業界に大きな衝撃が走った。結局、堺は20年以上在籍した事務所を退社、個人事務所を設立した。そこには彼の強い意志があったという。
「事務所の方針は堺さんを大作にしか出演させないというものでしたが、堺さんはそんな意向とは関係なく、自分の仕事を自分で選びたいという強い思いがありました。“独立劇の黒幕は菅野さん”という見立てもありましたが、実は彼女は夫の独立に反対していました。それでも最終的には堺さんの意志を尊重して、黙って背中を押したんです」(前出・芸能関係者)
独立後、最初のドラマの大成功に、誰よりも安堵しているのは堺かもしれない。
「『VIVANT』はすでに続編の製作が内定しているとも噂されています。とはいえ、豪華キャストだけにみなさん多忙でなかなかスケジュールが押さえられない。いまは2年後の再結集を目指し、水面下での調整が始まっているそうです」(前出・テレビ局関係者)
さらなる成功を手にした堺は、この先も貪欲に役者道を突き進むのだろう。
(了)
※女性セブン2023年9月28日号