スポーツ

ツアー初Vのリ・ハナ ジャンボ尾崎に弟子入り志願で開花、「イ・ボミの後継者」への期待

イ・ボミ(右)の後継者としても期待を集めるリ・ハナ(Getty Images)

イ・ボミ(右)の後継者としても期待を集めるリ・ハナ(Getty Images)

 国内女子ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」(10月29日最終日)で山下美夢有(22)、仁井優花(21)とのプレーオフを制し、レギュラーツアー初優勝を飾ったリ・ハナ(22)。

 最終日は8位からスタートし、5バーディでトップに追いついた。プレーオフでは1ホール目にリ・ハナが2オンでイーグルチャンスにつけたのに対し、山下は3打目をグリーンオーバー。仁井もバーディパットを外して1ホールで決着がついた。ツアー関係者はこう説明する。

「リ・ハナの両親は中国人で、8歳から韓国にゴルフ留学した。その後、韓国に帰化しています。高校卒業後の2019年、仕事の関係で日本に暮らしていた両親を追いかけるようなかたちで来日。その後、日本でプロテストを受け、2回目となる2021年に合格しています」

 2020~2021年はQTランキング60位で10試合に出場してランキング96位。ステップアップツアーは19試合に出場して3回の優勝で賞金ランク1位になるなど、早くから頭角を現わしていた。

「プロテスト合格後の2022年はステップアップツアー1位の資格で35試合に出場してランキング54位に。それにより2023年シーズンの前半戦の出場資格を手にした。前半の成績でリランキング4位となり後半戦も出場を続けており、33試合目で初優勝を飾った。着実に成績を伸ばしています」(前出・ツアー関係者)

 会見では通訳を通さずに少したどたどしい日本語で話すが、「その愛くるしい笑顔で人気急上昇中です」とゴルフ担当記者は言う。

「153センチ、53キロの体格で、ドライブイングディスタンスは230.01ヤードの83位と飛ばないが、フェアウエーキープ率は74.05で8位。サンドセーブ率も49.45と11位とバンカーショットを得意とする。そのためロングホールでバンカーに入っても大丈夫だという考えで、ドローボールで果敢に2オンが狙えるという。

 プロテストに合格後、同い年ながら賞金女王を狙う活躍を見せる西郷真央(22)に衝撃を受け、トーナメント会場で西郷の師匠であるジャンボ尾崎のマネージャーに弟子入りを直接志願。ジャンボもそういう性格のプロは評価しており、一度練習に来るように言われたといいます。ジャンボ邸では恒例の50ヤードのアプローチの入門テストを受け、無事門下生となった。最初は緊張して大オーバーしたが、最後に“これから来ていいよ”と言われてそうです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
フレルスフ大統領夫妻との歓迎式典に出席するため、スフバートル広場に到着された両陛下。民族衣装を着た子供たちから渡された花束を、笑顔で受け取られた(8日)
《戦後80年慰霊の旅》天皇皇后両陛下、7泊8日でモンゴルへ “こんどこそふたりで”…そんな願いが実を結ぶ 歓迎式典では元横綱が揃い踏み
女性セブン
犯行の理由は「〈あいつウザい〉などのメッセージに腹を立てたから」だという
「凛みたいな女はいない。可愛くて仕方ないんだ…」事件3週間前に“両手ナイフ男”が吐露した被害者・伊藤凛さん(26)への“異常な執着心”《ガールズバー店員2人刺殺》
NEWSポストセブン
WEST.中間淳太(37)に熱愛が発覚、お相手は“バスり”ダンスお姉さんだ
《デートはカーシェアで》“セレブキャラ”「WEST.」中間淳太と林祐衣の〈庶民派ゴルフデート〉の一部始終「コンビニでアイスコーヒー」
NEWSポストセブン
Aさんは和久井被告の他にも1億円以上の返金を求められていたと弁護側が証言
【驚愕のLINE文面】「結婚するっていうのは?」「うるせぇ、脳内下半身野郎」キャバ嬢に1600万円を貢いだ和久井被告(52)と25歳被害女性が交わしていた“とんでもない暴言”【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン