スポーツ

【不正流用】日刊スポーツのヤクルト番記者が取材パスを同僚3人に渡し「無銭観戦」させていた 同社は「倫理観の欠如を露呈」「厳正に処分しました」と謝罪

ヤクルトにとってもまさかの事態だっただろう(時事通信フォト)

ヤクルトにとってもまさかの事態だっただろう(時事通信フォト)

 プロスポーツの現場に出入りできる「取材パス(取材章)」はメディアに与えられた“特権”と言えるかもしれない。当然ながらパスを発行された側には、ルールの遵守が求められる。しかし、大手スポーツ紙「日刊スポーツ」の記者が業務と関係のない第三者に取材パスを渡し、プロ野球の試合を「無銭観戦」させていたことが発覚し、大問題になっているという。

「問題を起こしたのは日刊スポーツ新聞社のA記者。A記者は9月30日午前、神宮球場で開催される六大学野球の秋季リーグ戦の取材パスを複数枚申請し、担当ではない複数の同僚に渡していた。この同僚たちは取材パスで球場に入り、六大学野球を観戦。その後、そのまま18時から開催されたヤクルト対DeNA戦も観戦していた。

 この同僚たちのお目当てはヤクルト戦の観戦だったようで、六大学野球の試合後も退場せず、ヤクルト戦が始まるまで球場内をずっとうろうろしていたようです。それを不審に思った球場の関係者が目をつけたことで、不正が発覚したと聞いています」(スポーツ紙記者)

 六大学野球の観戦料は外野席なら1000円、内野席なら2000円だ。神宮のヤクルト戦のチケットは試合日にもよるが、席によっては6000円を超える。同僚に「無銭観戦」させていたことも問題だが、より重いのが「取材パスの目的外の利用」だ。

 取材パスは、記者クラブに所属するテレビ、新聞などのメディアに与えられる。プロ野球だと監督や選手に直接取材できるのは当然のこと、関係者しか入れないエリアにも入ることができる。こうした行為が認められているのは、球団とメディアの間に信頼関係が構築されているからだ。

関連記事

トピックス

全国ライブ中の沢田研二
《ファンの声援にブチ切れ》沢田研二が「見てわからんか!」とステージ上で激怒し突っ込んだ「NGワード」
NEWSポストセブン
一部メディアが盛んに報じている「佳子さまの結婚のお相手候補」(写真/宮内庁提供)
【本命は島津家の御曹司か?】過熱する佳子さま「結婚相手報道」 眞子さんと小室圭さんの騒動で「佳子さまのお相手のハードルが上がった」
週刊ポスト
二児の母にして元クラリオンガールの蓮舫氏
【全文公開】都知事選立候補表明の蓮舫氏、不可思議な家族関係 元自民大物議員と養子縁組した息子との“絶縁”と“復縁”大騒動
女性セブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の発端】瑠奈被告(30)は「女だと思ってたらおじさんだった」と怒り…母は被害者と会わないよう「組長の娘」という架空シナリオ作成 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
東京都知事選への出馬を表明した立憲民主党の蓮舫参議院議員(時事通信フォト)
《都知事選出馬で再び“時の人”に》蓮舫氏の担任教師が明かしていた存在感「輝きが違う」「タダモノじゃない」
NEWSポストセブン
長所は「どこでも寝られるところ」だと分析された(4月、東京・八王子市。時事通信フォト)
愛子さま、歓迎会の翌日の朝に遅刻し「起きられませんでした」と謝罪 “時間管理”は雅子さまと共通の課題
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子
《愛人との半同棲先で修羅場》それでも三田寛子が中村芝翫から離れない理由「夫婦をつなぎとめる一通の手紙」
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告
【父親とSMプレイの練習していた】瑠奈被告(30)の「女王様になりたい」に従った従順な両親の罪
NEWSポストセブン
佳子さま
【不適切なクレームが増加?】佳子さまがギリシャ訪問中に着用のプチプライス“ロイヤルブルーのニット”が完売 それでもブランドが喜べない理由
女性セブン
田村瑠奈被告
【戦慄の寝室】瑠奈被告(30)は「目玉入りのガラス瓶、見て!」と母の寝床近くに置き…「頭部からくり抜かれた眼球」浩子被告は耐えられず ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子(インスタグラムより)
《三田寛子が中村芝翫の愛人との“半同棲先”に突入》「もっとしっかりしなさいよ!」修羅場に響いた妻の怒声、4度目不倫に“仏の顔も3度まで”
NEWSポストセブン
「ポケモンGO」の最大イベント「フェスト」が2024年5月30日、仙台市の七北田公園などで始まった。オープニングセレモニーに登場した仙台市の郡和子市長(右)とナイアンティック日本法人の村井説人代表(時事通信フォト)
沈静化しない歩きスマホ問題 ぶつかる人は「面倒くさそうな人が多い」
NEWSポストセブン