ライフ

【58歳から元気になる方法】「どこにも居場所がない」「収入がなくなる恐怖」定年前の悩みに和田秀樹医師が助言

(イメージ)

定年後の生活を想像して不安に思う人は多い(イメージ)

『80歳の壁』など数々のベストセラーを生み出す和田秀樹医師が、「58歳から元気になる方法」をテーマに、現役世代の悩みに答える。来たるべき定年後の生活を思い浮かべ、「居場所が思いつかない」「収入がなくなったらどうしよう」といった悩みを抱く人は多いだろう。そんな不安に、和田医師が出す“処方箋”とは。

 * * *

「試すこと」を諦めない

 平日は朝早くから家を出て、帰宅は家族が寝静まった深夜になることもしばしば──。そんなサラリーマン生活を長年続けてきた人が、定年後、「24時間365日、すべて自分の時間になる」と言われれば戸惑う気持ちになるのは当然です。「家にも外にも居場所が思いつかない」という不安を定年前から抱く人も少なくありません。

 釣りや読書など、休日にひとりで楽しんできた趣味があるとしても、定年後もずっとそれに時間を費やしていたら、やがて飽きることもあるでしょう。かといって、暇を持て余すあまり、妻の外出にいつもくっついて歩くようになれば、やがて「濡れ落ち葉」(払っても払ってもなかなか離れない状態)と馬鹿にされてしまいます。

 そんな人に私が勧めたいのが、「失敗してもいいから、自分の居場所が見つかるまで、なんでも試してみる」ということ。多くの日本人に欠けているのではないかと思うのが、この「試す」という発想です。

 たとえば、外食する店を探す場合に「ハズレが怖いから口コミサイトを見ないと選べない」などは典型的でしょう。他人の評価を見て「良さそうだ」と思い、やっと行動する。「口コミ評価で高得点だからいい店だ」と思い込み、ようやく安心するというわけです。

 でも、その評価がいつも正しいわけではないし、ランキング上位の人気店ばかり選んでいたら、予約が取りづらかったり、行列で長いこと待たされたりもします。

 そうではなく、「いろんな店で試してみる」というつもりでまず行動してみてはどうでしょうか。街を歩きながら、なんとなく良さそうだと思える店にフラッと寄る。当たりもあってハズレもあるかもしれないけど、「あれこれ試す」という経験が続けられれば、きっと退屈を知らないで済むはずです。

 定年後は時間だけはたくさん作れますから、そんなふうに「試せること」はいっぱいあります。特に、会社以外に居場所を思いつかないという人の場合、何が自分に合っているのかもわかりませんよね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
兄・輝星と仕草も容貌も瓜二つの吉田大輝
金足農業・吉田大輝「甲子園で優勝して、兄・輝星を超えたい」決意 顔も仕草も瓜二つだが、「まるで違う」と父が明かす2人の性格
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン
映画『国宝』で梨園の妻を演じた寺島しのぶ(52)
《無言の再投稿》寺島しのぶ、SNSで2回シェアした「画像」に込められた歌舞伎役者である息子・尾上眞秀への“覚悟”
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO(HPより)
「城島さん、松岡さんと協力関係は続けていきたいと思います」福島県庁「TOKIO課」担当者が明かした“現状”と届いたエール
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《ベビー服は男の子のものでは?》眞子さん、夫・小室圭さんと貫く“極秘育児”  母・佳代さんの「ラブコール」も届かず…帰国が実現しない可能性も
NEWSポストセブン
吉沢亮演じる喜久雄と横浜流星演じる俊介が剣幕な表情で向かい合うシーンも…(インスタグラムより)
“憑依型俳優”吉沢亮主演の映画『国宝』が大ヒット、噂される新たな「オファー」とは《乗り越えた泥酔事件》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“半日で1000人以上と関係を持った”美女インフルエンサー(26)がイギリスの公共放送で番組出演「口をすぼめて、吸う」過激ビジュアル
NEWSポストセブン
元横綱・白鵬の宮城野親方に相撲協会はどう動くか(八角理事長/時事通信フォト)
八角理事長体制の相撲協会に「70歳定年制」導入の動き 年寄名跡は「105」しかないため人件費増にはならない特殊事情 一方で現役力士が協会に残ることが困難になる懸念も
NEWSポストセブン
「池田温泉旅館 たち川」の部屋風呂に「温泉偽装疑惑」。左はHPより(現在は削除済み)、右は従業員提供
「水道水にカップ5杯の重曹を入れてグルグル…」岐阜県・池田温泉「高級旅館」の部屋風呂に“温泉偽装”疑惑 ヌルヌルと評判のお湯の真実は…“夜逃げ”オーナーは直撃に「誰からのリークなの? それ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 三原じゅん子「暴力団ゴルフコンペ」写真ほか
「週刊ポスト」本日発売! 三原じゅん子「暴力団ゴルフコンペ」写真ほか
NEWSポストセブン
現在の資産は80億円超の投資家・たーちゃん氏が振り返る“29歳で億り人になった瞬間” テンバガーも実現した「金鉱株への集中投資」が結実するまで
現在の資産は80億円超の投資家・たーちゃん氏が振り返る“29歳で億り人になった瞬間” テンバガーも実現した「金鉱株への集中投資」が結実するまで
マネーポストWEB