芸能

『ブギウギ』辛い展開に染みる「3人目のお母ちゃん」の温かさ 演じるベテラン女優・ふせえりの「個性的な朝ドラ出演歴」

小村チズ(左・ふせえり)は、スズ子(趣里)が東京で住む下宿の主人(写真/NHK提供)

小村チズ(左・ふせえり)は、スズ子(趣里)が東京で住む下宿の主人(写真/NHK提供)

 ヒロイン・スズ子(趣里・33)は東京の梅丸楽劇団で人気者になり、歌に恋に奔走する。だが、次第に戦争の影が忍び寄り……。重い局面を迎えたNHK連続テレビ小説『ブギウギ』で清涼剤となっているのが、「3人目のお母ちゃん」だ。

 スター歌手への階段を上り始めたスズ子だったが、これまで温かく支えてくれた大阪の家族との別れが次々と訪れる。大きな存在だった大阪のお母ちゃん(水川あさみ・40)が亡くなり、弟の六郎(黒崎煌代・21)は出征する。

 喜劇から悲劇へと転じた劇中で、どこかほっとさせる存在が、“東京のお母ちゃん”だ。スズ子が東京で住む下宿の主人・小村チズ(ふせえり・61)は、スズ子を娘のように思っている。『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』の著者で朝ドラウォッチャーの田幸和歌子氏が語る。

「東京編がどのようになるのかと思っていたら、キャラの濃い人物が続々と出てきて作品のカラッと明るい雰囲気は残されていました。そのなかでも代表格がチズでしょう。

 初対面のシーンでスズ子と秋山(伊原六花・24)が面食らうほどのマシンガントークを披露したチズはとにかく明るい。どこで息継ぎしているんだろうと思うくらい澱みなく長台詞をまくしたてます」

 チズを演じるふせはコメディエンヌとしても活躍するベテラン女優のひとり。田幸氏が続ける。

「ふせさんは言葉が聞き取りやすくて、登場するだけでワクワクさせてくれる。台詞をまくしたてる役柄が多いのでアドリブも連発するように思われがちですが、以前ご本人にインタビューすると『アドリブはあまり好きじゃない』と。突発的にアドリブを入れると、その場は盛り上がるかもしれないけれどストーリーは深まらないと話していました。作品のためにチームプレーを大事にするクレバーな俳優です」

関連キーワード

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン