安倍派・裏金疑惑の真相は?(左から松野博一・官房長官、西村康稔・経産大臣/時事通信フォト)
次の選挙で大量落選も
「安倍チルドレンが大量に生まれた2012年総選挙では、自民党で119人もの新人議員が初当選しました。その議員らの間でスキャンダルが続出し“魔の2回生”と呼ばれたが、今は“魔の4回生”となっていて、60人以上が残っています。といっても、野党が弱すぎただけで当選回数を重ねてきたという状況です。ここまで逆風が強いと、次の選挙ではいよいよ大量落選もありうる」
松野官房長官の後任をめぐっては、菅内閣で官房長官を務めた加藤勝信氏のほか、田村憲久・元厚労相、小泉進次郎・元環境相や河野太郎・デジタル相、上川陽子・外相などの名前が取り沙汰されている。
「国民の人気が高く、菅義偉氏の覚えもめでたい小泉氏を起用すれば、党内では“挙党一致”のイメージにもつながるでしょう。一方で、官房長官は政権のスポークスマンという重要な役割があります。“進次郎構文”と揶揄されるほど迷言が多い小泉氏では、すぐにボロが出てますます政治不信が高まってしまうのではないか。官房長官は安定感が求められるだけに、人選は難しいといえます」(同前)
師走の政局が注目される。