芸能

大谷翔平、1000億円契約で選んだ“茨の道” 「チームの顔」に秘密主義はNG、大都市LAで私生活は丸裸、強豪ドジャースは観客の目もシビア

大谷翔平

大谷翔平の1000億円契約には“制約”もついて回るとみられる(時事通信フォト)

 約4か月ぶりに表舞台に現れた大谷翔平(29才)は、真新しい背番号「17」の青いユニホームに袖を通し、爽やかな笑顔を振りまいた。海を渡って6年。チームの勝利に飢えていた大谷が、全米を喧噪の渦に巻き込んだ大型契約で得たもの、失ったものとは──。

 巨額契約が注目を集めた中での第一声は、感謝の言葉から始まった。

「選手としての自分を信じてくださったドジャースの皆さんに感謝します。そして、私にメジャーリーガーとしての最初のチャンスをくれたエンゼルスの皆さん、素晴らしい6年間をありがとうございました」

 12月15日(日本時間)に行われた大谷翔平の入団会見。新たなキャリアをスタートさせたこの日、笑顔の入団会見では明かさなかったが、大谷は「茨の道」を歩む覚悟も決めていた──。

 メジャー全球団と契約交渉が可能となるフリーエージェント後、10球団近くが参加した大谷争奪戦。ドジャース、エンゼルス、ジャイアンツ、ブルージェイズなどが有力候補として挙がったが、最終的に大谷を射止めたのは、「大本命」のドジャースだった。

「決断したのは発表の前日。結果的には花巻東高校時代から大谷選手を追いかけてきたドジャースを移籍先に選んだことになります。『最後はここでプレーしたい』という自分の意志に従ったそうです」(スポーツ紙記者)

 注目された契約金は、10年間で総額約1000億円。これはメジャー史上最高額で、すべてのスポーツ選手を含めても世界一の高額契約となる。さらに世界を驚かせたのは、年俸の約97%を「後払い」とする異例の契約内容だった。これは大谷側からの提案だったという。大谷の代理人であるネズ・バレロ氏は今回の契約について、現地メディアのインタビューでこう答えている。

「このレベルまで来て、何よりもチームと街の競争に貢献したいと決意し、基本的に『私には(お金は)必要ない』と言う。そんな人はいない」

 大谷が2017年オフにメジャー契約した際は、年齢制限のためにマイナー契約しか結ぶことができなかった。

「メジャーの労使協定で25才未満の外国人選手との契約金などは制限されます。そのせいで当時23才だった大谷選手の年俸は最低保障の6000万円程度。日ハム時代から2億円以上も下がりましたが、彼は意に介さなかった。今回も後払いで発生する利子分を放棄していて、その損金は約350億円との試算もある。

 契約期間中、大谷選手が受け取る年俸は3億円ほどで、10年間でも30億円程度。残りは契約満了後、大谷選手が40才になってから、分割で支払われることになります。この契約のおかげで、ドジャースは大谷選手に費やすはずの資金をほかの選手の獲得やマイナー選手の育成に回すことが可能になり、よりいっそう戦力を強化することができるのです」(在米ジャーナリスト)

関連キーワード

関連記事

トピックス

中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
反論を続ける中居正広氏に“体調不良説” 関係者が「確認事項などで連絡してもなかなか反応が得られない」と明かす
週刊ポスト
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
「全てを話せば当然、有罪となっていたでしょう」不起訴になった大物地面師が55億円詐欺「積水ハウス事件」の裏側を告白 浮かび上がった“本当の黒幕”の存在
週刊ポスト
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
「お笑い米軍基地」が挑んだ新作コント「シュウダン・ジケツ」(撮影/西野嘉憲)
沖縄のコント集団「お笑い米軍基地」が戦後80年で世に問うた新作コント「シュウダン・ジケツ」にかける思い 主宰・まーちゃんが語る「戦争にツッコミを入れないと」
NEWSポストセブン
神谷宗幣氏(写真中央)が率いる参政党は参院選で大躍進した。東京選挙区でも塩入清香氏(右)が当選(2025年8月写真撮影:小川裕夫)
《午前8時の”異変”》躍進した「参政党」、選挙中に激しい応酬のあった支持者と反対派はどこへ?参院選後の初登院の様子をレポート
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト