『CITY LIVES』を手がけた針谷大吾氏(左)と小林洋介(右)

『CITY LIVES』を手がけた針谷大吾氏(左)と小林洋介(右)

針谷と小林は「早稲田大学映画研究会の先輩後輩コンビ」

 監督と脚本にわかれて長年組んでいるコンビは少なくないが、針谷と小林の場合、ともに脚本も監督も担当するという珍しい体制で映像制作を続けている。二人は元々早稲田大学の映画研究会で先輩・後輩の間柄。大学卒業後は針谷は編集所で勤務し、数多くのテレビ番組の編集を担当。小林はCM制作会社に入り、CMやMVを手がけている。

 針谷が編集所から独立しフリーになった頃、小林が針谷に「編集と合成を手伝ってほしい」と頼んだことがきっかけで再び共に映像作品を作るようになった。シンガーソングライターの浜端ヨウヘイの「MUSIC!!」のMV制作を針谷がサポートしたことがきっかけとなり、2018年に『スカイツリーの惑星』を監督として共同制作した。その後も次々と自主制作短編映画を発表していった。

小林:お互い好きなものがなんとなくわかっていて、趣味が相互補完するような関係なんです。僕はSFが好きで『生きもの地球紀行』とかの自然ドキュメンタリーが好きで、怪獣映画大好き人間。自我が芽生える小学生の高学年の頃に見たリアル志向の平成ガメラシリーズが超好きなんです。

針谷:小林とは世代的にゴジラとガメラでわかれるんです(笑)。

小林:役割分担はたぶん他に例がないくらいぐちゃぐちゃですね。どっちが何をやったかわからないくらい。

針谷:多少、得意分野の違いはあるけどね。僕の本職が編集だから、編集作業は比較的多くやっていると思います。

小林:僕は「これが、1912年に世界で初めて撮影された街の写真です。場所は南極点の近く。撮影したのはロバート・スコット……」みたいなセリフはいくらでも書けるけれど、男女の会話とかは上手くなくて。脚本にも理屈っぽくとか感情的にとか書き味の得意不得意がそれぞれあって、僕ひとりでやると、どこまでも変なことをして楽しくなっちゃう。

針谷:それぞれが暴走しちゃうところをお互いが制し合って、今のところすごくバランスが取れていると思いますね。

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