芸能

【今年還暦】YouTubeにも挑戦する山口智子にインタビュー「心ときめく音楽が流れたら、素直に踊り出せる人間でありたい」

南米大陸のチリとアルゼンチンにまたがるパタゴニアの大自然の中で(公式YouTubeチャンネル『山口智子の風穴!?』より)

南米大陸のチリとアルゼンチンにまたがるパタゴニアの大自然の中で(公式YouTubeチャンネル『山口智子の風穴!?』より)

 1988年に『純ちゃんの応援歌』でデビューして以来、“女性が憧れる俳優”として、その折々で注目を集めてきた山口智子が、今年10月に還暦を迎える。昨年8月には、日本の旅を綴るYouTubeチャンネル『山口智子の風穴!?』を開設し、自らが面白いと思う映像を自力で発信することに挑戦している。そんな山口にロングインタビューを行った。【全3回の第3回。第1回を読む

 現在の山口智子を構成する重要な要素のひとつが“旅”だ。20代から各国を旅し、その国の文化や風土に触れてきた。

「初めての一人旅は、20代後半に訪れたポルトガル。スペインという押しの強い国の隣にありながら、あの地味さが大好きで(笑い)。特に地方の小さな村を巡りたかったから、ポルトガル語を必死に学んでから、国中を回りました」(山口・以下同)

 2010年からは、ライフワークとなる旅と音楽のプロジェクト「LISTEN.」を始動。10年かけて26か国を旅し、世界の音楽文化の映像ライブラリーを作ってきた。

「どんな逆境にあっても、自分たちの歌や踊りとともに生きぬいてきた民族に出会う感動は、本当に素晴らしい!

 音楽を入り口とした理由は、音には嘘がないから。一度発せられた音は、国境を超えて果敢に進み、人々の出会いとともに美しい形を生み出してきた。音楽は、水や食べ物と同じように、私たちになくてはならない生きるエネルギー源だと思います。これから宇宙時代が来ても、きっと地球外生命体とのコミュニケーションは、『音』から始まるのでは?(笑い)」

 もっとも心にしみた歌は?と尋ねると、これまで巡った国の一つひとつを思い浮かべるようにしばらく黙した後、

「1つ選ぶなら、ジョージアの男たちがアカペラで声を重ねていくポリフォニー(多声合唱)。侵略や戦いの歴史の中で、愛する者を守るため、彼らは『歌』で心を1つにしてきた。いまは、その歴史に学ぶ過酷な時代かもしれません」

 ジョージアの伝統として「スプラ」という宴があるという。

「テーブルでご馳走を囲み、みんなに選ばれた食卓の長が、知的なユーモアを交えた心に残るスピーチを繰り返しながら、一晩中グラスを掲げて乾杯し、歌い踊る儀式です。『遠くから訪ねてくれた友に乾杯』『この料理を作ってくれた女性たちに乾杯』と、乾杯ごとに声を重ねて歌うのです。ジョージアという国のモットーは『敵には剣を、友には杯を』。あまりに男たちの歌が美しく、感動で心が震えて泣きました」

関連記事

トピックス

女優・遠野なぎこ(45)の自宅マンションで身元不明の遺体が見つかってから2週間が経とうとしている(Instagram/ブログより)
《遠野なぎこ宅で遺体発見》“特殊清掃のリアル”を専門家が明かす 自宅はエアコンがついておらず、昼間は40℃近くに…「熱中症で死亡した場合は大変です」
NEWSポストセブン
俳優やMCなど幅広い活躍をみせる松下奈緒
《相葉雅紀がトイレに入っていたら“ゴンゴンゴン”…》松下奈緒、共演者たちが明かした意外な素顔 MC、俳優として幅広い活躍ぶり、174cmの高身長も“強み”に
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン