黒柳の勉強法は、テーマに関する本を図書館で探し、読み通すというもの。それは40年近く前にこの番組に出演すると決めた黒柳が自分に課したルーティンでもあった。
「黒柳さんはそれまで、クイズ番組のオファーは断り続けてきました。答えを間違うのが怖かったからだそうです。しかしこの番組は教養番組であると説得され、これを機会に、戦時中だった子供の頃にしっかりと学べなかった世界の歴史を勉強したいと考えて引き受けたそうです。もともと調べ物が好きな黒柳さんは、どれだけ忙しくてもこの番組のための“予習”を欠かしたことはなかったのだとか」(前出・別の芸能関係者)
これが、周囲から“ズルをしている”と噂された正答率の理由というわけだ。最後のスピーチでは、いつも明るく前向きな黒柳らしくない発言も飛び出したという。
「『あと何年生きるかわからないけれど、最終回を迎えられてよかった』といった内容の発言をされたのです。日頃は100才まで生きると豪語している黒柳さんのこの発言には、周囲から息をのむ声が聞こえるほどでした」(前出・テレビ局関係者)
ひとつの歴史が終わっていく。
※女性セブン2024年3月21日号