90才を迎えた
後継として白羽の矢が立ったのはフリーアナウンサーの石井亮次(46才)だったが、1年での番組終了となった。
「番組終了の背景には、長く単独スポンサーであり続けた日立製作所の事情もあるようです。かつては家電のイメージが強かった日立も、最近は企業向けのビジネスに力を入れていて、個人・家庭向けの比率は下がっており、『この木なんの木』の歌でおなじみのテレビCMの意義が薄れてきています」(広告業界関係者)
収録1週間前に教えられていた
長い歴史の最後を飾る収録は、実に10時間近くにも及んだという。
「あまりの長丁場に、スタッフからは90才の黒柳さんと80才の草野さんの体調を心配する声も漏れました。草野さんは、収録開始の3時間近く前からスタジオ入りしていましたからね。しかし、さすが“皆勤賞”のおふたりはしっかりと務めあげ、それだけでなく、収録の最後には見事なスピーチまで披露しました」(別の芸能関係者)
そこで黒柳が口にしたのが、多くの人が気になっていた“ふしぎ”へのアンサーだった。
「なぜ黒柳さんはあんなにも正答率が高いのか。かつて番組が調査したときには、野々村さんの22%に対して、黒柳さんは60%と脅威の正答率でした。いくら世界を旅していて博識とはいえ、遠く離れた世界の、さらには生きたこともない時代についてあまりにも詳しすぎる。スタッフでさえも驚かされてばかりで、一部では“黒柳さんは答えを教えてもらっている”という噂まで流れ、“ズルをしている”と、まことしやかに囁かれていました」(前出・テレビ局関係者)
最終回でも好成績を残したという黒柳は、その秘訣をスピーチで明かした。
「収録の1週間前には、黒柳さんをはじめとした解答者のみなさんにだいたいの問題テーマが伝えられていました。黒柳さんがすごいのは、そこからテーマに関する勉強をして収録に臨んでいたことです」(前出・別の芸能関係者)