”藤井キラー”の異名をもつ佐々木勇気
フットサル部とバスケ部に所属し、マラソン大会も参加
今回のNHK杯では、終盤で藤井八冠が大きなリードを奪い、AI評価値では「藤井優勢」の数字は一時90%を超えた。しかし、最終盤に佐々木八段が逆転。
「これまで藤井さんが相手のミスを逃さず終盤で逆転勝ちすることは何度もあったが、今回は珍しく藤井さんが終盤で間違えてしまった。負けた時はいつも悔しそうにしている藤井さんですが、“らしくない負け方”をしたことでより一層、悔しそうに見えました」(松本氏)
決勝は、先手番の佐々木八段が角換わりの戦型に誘導。終局後の佐々木八段は「角換わりのテーマ図をぶつけたいと思って研究してきた」と語り、勝利が充実した深い研究の成果だったことを窺わせた。直近の佐々木八段は、将棋の研究だけでなく、プライベートも充実させているようだ。
「佐々木さんは社交的で、活発なアウトドア派なんですよね。最近はマラソンをやっていて、棋士仲間たちとマラソン大会に参加しています。連盟のフットサル部とバスケ部にも所属しており、中学では陸上部、高校ではバスケ部に所属していたスポーツマン。休みの日もいろんなところに遊ぶに行くタイプですね。トレインシミュレーターやPCの自作が趣味という、どちらかといえばインドア派の藤井さんとは対照的です」(松本氏)
今後、タイトル戦での2人の対決がみられるだろうか。