韓国シリーズで滞在のホテルで、電話をかける水原一平氏
1989年には、4256本のMLB通算安打数最高記録を持つピート・ローズが、自身が監督を務めるレッズの試合を対象とした賭博に参加していたとして、永久追放処分を受けている。また、2015年には当時マーリンズに所属していたジャレッド・コザート投手が違法なスポーツ賭博に参加したことが問題となったが、野球は賭博の対象ではなかったため、出場停止にはならず罰金処分となった。
「現時点での情報では、水原氏は野球の賭博には関わってないとのことなので、大谷選手が処分を受ける可能性は低いという見方が有力です。少なくとも“永久追放”といった重い処分になるとは考えにくいですね。
しかし、水原氏の発言が二転三転するなど、不明な点が多く、調査によって新事実が明らかになるかもしれない。違法賭博に関与していたかどうかもそうですが、“違法賭博の胴元に送金した”という事実が強く問題視され、その点についての処分が下される可能性はあるかもしれないですね」
アメリカ国内の一部ネットユーザーの間では、水原氏が大谷の身代わりになったのではないかといった疑惑も広がっている。
「日本国内では大谷選手といえば異常なまでに野球にストイックで、違法賭博などには興味がないだろう、というイメージが強いわけですが、アメリカでは必ずしもそうではない。ピート・ローズのように大記録を持った名選手が賭博で永久追放になった過去の例もありますし、野球以外でも超一流アスリートがプライベートな問題を抱えているケースは少なくありません。そういった意味で、大谷選手が疑われている現状があるのも間違いないわけです。
だからこそ、大谷選手は自分の言葉でしっかりと事情を説明する必要がある。実際に地元紙などでは、大谷選手に説明を求める論調が強まっており、このまま沈黙を続けると、大谷選手への疑念は深まっていくばかりで、今後の人気にも大きく影響してくることが懸念されていました」
大谷は取材対応でさまざまな疑惑に対して潔白を証明できるのか――注目が集まっている。