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松岡きっこ&小栗香織が語る伝説の深夜番組『11PM』 「新右翼の論客の登場でスタジオに緊張感が充満」「子供が見ちゃいけない番組と思っていた」

『11PM』出演者が当時を振り返る(イメージ)

『11PM』出演者が当時を振り返る(イメージ)

 ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)をきっかけに、昭和の深夜番組にあった過激さが、今再び注目を集めている。中でも男性の娯楽を様々な角度からとりあげた番組が『11PM』(1965~1990年/日本テレビ・読売テレビ)で、当時の若者は夜ごと夢中になった。

 セクシーな衣装で微笑みかけるカバーガールは『11PM』の象徴だった。飯島直子をはじめ、カバーガールを足がかりに芸能界で花を咲かせたタレントは数知れない。コラムニストの堀井憲一郎氏が当時を振り返る。

「ほとんど喋らない神秘の存在でした。彼女たちを知るため、番組で顔を覚え、雑誌で名前を確認したものです」

 村上里佳子(RIKACO)など、特に人気の高いカバーガールはアシスタントも務めた。

「海外のヘア写真が偶然映って騒然となった時、冷静に手で隠した松岡きっこさんの対応も忘れられません(笑)」(堀井氏)

 生放送ならではのアクシデントは彼女たちのアドリブ力を鍛え、その後の活躍の原動力となった。

小栗香織「子供が見ちゃいけない番組と思っていた」

『11PM』にカバーガールとして出演したことをきっかけに、グラビアや女優として活躍した小栗香織は、『11PM』の思い出をこう語る。

「カバーガールになったのは18歳の誕生日を迎えた頃です。子供が見ちゃいけない番組と思っていたから(笑)、「なぜ私が?」と不思議な気持ちでした。

 大変だったのは、CM10秒前の水着のダンス……練習時間が本番直前のたった5分だったんです。お色気とは反対の、明るく元気な表情で踊ったのがよかったみたいで、実は当時のメンバーの中でいちばんファンレターが多かったんです。人気によって入れ替わりの激しいカバーガールを番組終了まで務めることができたのは嬉しかったですね。

 デビュー当初は芸能界に興味がなかったが、『11PM』にテレビタレントの楽しさや面白さを教えてもらったという。

「番組で憧れの桃井かおりさんに会えたことが、女優を志すきっかけになりました」(小栗)

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