攻め続ける先輩たち。ぼくも負けられない
いつも明るくて温厚なノリさんだが、注意を受けたこともあるという。
「ぼくの番組を見て、グイグイいかない様子を歯がゆく感じたんでしょうね。“どうしてあそこで前に出ないの。もっと前に出なきゃ、竹山のキャラが生きないじゃない”と言われたことがあります」
後輩にも謙虚で怒った姿など見たことがないが、必要なときはきちんとアドバイスをくれるのだという。
「自伝にも書かれていましたが、“これからもどんどん進んでいく”というくだりには、ぼくも改めて刺激を受けました。“やばいよ、早くしないと死んじゃうから、やりたいことをやらなくちゃ”と攻め続けている。ぼくもぼやぼやしていられないと思いました」
【プロフィール】
カンニング竹山/1971年、福岡県福岡市生まれ。1990年に福岡吉本第1期生となり所属契約を結ぶが、「売れるなら東京で」と1年で辞めて上京。1992年、小学校時代からの友人だった故・中島忠幸さんと「カンニング」を結成。2006年に中島さんが他界後も、コンビ名はそのままに活動を続ける。
木梨憲武/1962年、東京都世田谷区生まれ。高校の同級生だった石橋貴明と共に、「とんねるず」を結成。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)など、数々のバラエティー番組に出演し、歌手、アーティスト、俳優、司会者としても活躍。ドラマ『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系)で主演を務めた。
『みなさんのおかげです 木梨憲武自伝』(小学館)2200円 「木梨サイクル」での幼少期、帝京高校サッカー部時代、「とんねるず」で駆け上ったスターダム、愛妻・安田成美との日々、盟友・石橋貴明との関係―移り変わりの激しいエンターテインメント業界をどう生き抜いてきたか、赤裸々に明かされる。
取材・文/上村久留美
※女性セブン2024年4月11日号