まさに大豪邸(ハワイの開発会社のHPより)
オフシーズンはハワイで子育て
なぜハワイなのか──その答えこそが冒頭で紹介した巨大リゾートなのである。このリゾートの名は「ザ・ビスタ・マウナケア・リゾート」。
《it’s SHO-TIME!》
同リゾートのホームページにはラフなTシャツ姿で建設予定地を視察する大谷の写真が掲載され、《大谷が最初の住人になる》ことが明言されている。そう、大谷はこのリゾート地の広告塔を務めるばかりでなく、リゾート別荘の購入者でもあるのだ。
ホームページは大谷に関する記述でいっぱいだ。
《この唯一無二のプロジェクトのマーケティングと知名度を加速させるため、当ベンチャーはメジャーリーグでセンセーションを巻き起こしたスーパースター、大谷翔平選手とマーケティング・パートナーシップを締結しました》
《大谷選手とのパートナーシップは、このプロジェクトの主要な販売ターゲットである日本の高級別荘市場での需要を高め、話題を呼ぶでしょう》
もちろん、“ユニコーン”が過ごす場とあって、この別荘は贅を尽くした造りになっている。東京ドームの約1.5倍に当たる広大な土地は、14の区画に分譲される。
パンフレットによれば、1区画の平均敷地面積は1エーカー(約4000平方メートル)で、一流の建築家とデザイナーが手がける建物の平均床面積は650平方メートル。平均販売価格はなんと1棟あたり約1700万ドル(約25億円)と信じられないような値段だ。運営会社に取材すると、広報担当者は「ホームページの記載は事実」と答え、次のように話した。
「14棟のレジデンスのうち中央に位置する1棟を大谷選手が購入することが決まっています。彼が建設予定地を訪れたのは2022年のオフシーズンです。開発は始まったばかりで建物の建設はこれから。来年には販売開始予定です。大谷選手の棟は2025年7月に完成予定で、彼はその後のオフシーズンはここに滞在することになります。打撃や投球練習が可能な練習施設も併設する予定です」
この話を聞いた、あるスポーツジャーナリストはこう膝を打つ。
「以前から大谷選手が超一流セレブが集うハワイの別荘を購入したという噂があったのですが、これのことだったんですね。2022年といえば、タイガー・ウッズやマキロイが設立したベンチャー企業に大谷選手が出資者として参加したと報じられたタイミングとも一致します。
また、新妻・真美子さんとの交際時期とも重なる。メジャーでも結果を残し、大谷選手も真美子さんとの将来を少しずつ意識していた頃でしょうし、彼女の意向もあったのかもしれません。別荘の内装などに真美子さんの希望や“おねだり”も反映されていることでしょう。もちろん使いきれない資産を投資する目的も兼ねていると思います」
たしかに、2022年頃から大谷の広告価値は高騰。次々とビッグスポンサーを獲得し、スポンサー収入も跳ね上がった時期だ。周囲で動くお金が大きくなった結果として、信頼していた水原氏につけ込まれてしまったのはなんとも皮肉な話だが。
ただ、この頃から水原氏の賭け金だけでなく、大谷が被災地や子供たちの支援に提供する資金も桁違いに大きくなったというのは衆目の一致するところ。そうした大谷の“金銭感覚”の変化には真美子さんの影響もあったといわれている。さらに、ハワイは真美子さんにとってもゆかりの地だ。
真美子さんの兄は現役ラグビー選手を続ける傍ら、アパレル事業も展開しているが、ブランド名の由来ははハワイ語で「兄妹」という意味。真美子さんは同ブランドのモデルも務めていた。
「真美子さんも家族で旅行したことがあるのでしょう。大谷選手自身にとってもハワイは、日ハム時代の2016年、優勝旅行でチームメートとマリンスポーツやパワースポット巡りを楽しんだ思い出の地。ここに会社の支社を作り、さらに別荘も購入するのは、長期的な拠点とする計画があってのことでしょう。
これだけの広さがあれば、ふたりの間に子供が誕生しても充分余裕がある。練習施設も兼ね備えているのでいくらでも滞在できますし、オフはハワイで子育てという選択肢もあり得ますね」(前出・スポーツジャーナリスト)