芸能

《排泄障害抱えトランペット吹く桑野信義》「24時間欠かせないおむつ生活」病と引き換えに見つけた「新たな音色」

“くわまん”こと桑野信義さん

“くわまん”こと桑野信義さん

 日本人のがん罹患数の1位は大腸がん。がん死亡数では肺に次ぐ2位と、他人事ではない恐ろしい病だ。その大腸がんと闘っているのが、1980年代に大ヒットを連発した「ラッツ&スター(シャネルズ)」でトランペットを吹いていた“くわまん”こと桑野信義さん(66)。桑野さんの闘病の報に接し、ショックを受けたファンは多い。術後の後遺症、今後の音楽活動などについても聞いた。【前後編の後編。前編を読む

 * * *

 排泄障害は今も続いています。退院当時より改善しヒリヒリは無くなりましたが、日常生活がままならない。1日に何回か“トイレラッシュ”がくるんです。1回の“トイレラッシュ”で10回ほどトイレにいきます。それがいつくるかは、わからない。だから、外出時は大変です。食事でコントロールするしかないので、大事な仕事があるときは、前日から何も食べません。摂るのは水分だけです。

 小食にもなりました。それでも、夜中に熟睡している最中に漏らしてしまうことがあり、おむつは1日中欠かせません。これが一生続くのか、あと少しの我慢なのか、それは医者にもわからないそうです。僕は諦めました。医者に「一生続くと覚悟しました」と伝えたら、「ありがとうございます」だって(笑)。

 この2月には、日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会に呼ばれ、横浜で大学教授と一緒に講演をしました。経験者の話が聞きたかったみたいです。看護師さんが「笑いもあって、堅苦しくなくて良かったです。こんな講演は初めてです」と言ってくれました。オレの経験が役に立つなら、これからも隠さず話していきたいと思っています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
野球人・江夏豊が球界に伝えておくべきことを語り尽くす(撮影/太田真三)
【江夏豊インタビュー】若い才能のある選手のメジャー移籍は「大いに結構」「頑張ってこいよと後押ししたい」 もし大谷翔平と対戦するなら“こう抑える”
週刊ポスト
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
11月下旬に札幌ススキノにあるガールズバーで火災が発生(右はInstagramより)
【ススキノ・ガルバ爆発】「男は復縁の望みをまだ持っていた」火をつけた男は交際相手A子さんを巻き込んで死のうと…2匹の犬を失って凶行に
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン