黒柳のYouTubeチャンネルで息の合った掛け合いを見せる黒柳と田川氏
「田川さんに騙されている」
ミュージアムの建設に向け、2人は準備を進めた。当然、それなりの費用も必要になる。
黒柳は財団設立の前年(2017年)に、東京・港区に所有していたマンション2戸を売却。2004年にも中央区のマンション1戸を手放しており、3戸の売買価格は約6億円ともいわれた。
一方で、黒柳は2020年に品川区のタワーマンションの高層階一室を購入した。
「購入価格は2億円超とも報じられました。この一室は、黒柳さんの膨大なコレクションを保管する“倉庫”としての役割もありました。マンションを購入したのは、ミュージアムの候補地選定が難航していた時期でした。万が一、今後も決まらないことを想定して、長期的に保管できる部屋を確保しようという考えがあったようです。
ですがそのマンションも、今年3月に売却されました。ミュージアム建設のめどが立ったことで、手放そうと考えたのかもしれません」(前出・芸能関係者)
2018年の財団の設立とともに動き始めた計画だったが、進行は鈍かった。前述したように、候補地選びにも時間がかかった。
「2022年5月に生配信された黒柳さんのYouTubeチャンネルで、田川さんはミュージアム計画について、“ちょっと前進しました。いつくらいまでにはできるんじゃないかというところまではきている。でもまだ皆さんにはお伝えできない”と話したことがありました。この発言が“ごまかしている”と捉えられ、黒柳さんのファンの間では“田川さんに騙されているのではないか”と心配する声も上がりました」(前出・芸能関係者)
だが、田川氏は確実にプロジェクトを進行させていた。動画配信の約20日後、財団は軽井沢の土地を取得したのだ。
2006年に母・朝さんを亡くした黒柳は、3人のきょうだいとも疎遠になっているという。独身を貫いてきた彼女にとって、いまや田川氏はいちばんの身内であり、もっとも信頼できるパートナー。だからこそ、自身の人生の集大成とも言えるプロジェクトの主導を任せているのだろう。
建設地に軽井沢を選んだのも、田川氏の影響が大きいようだ。
「軽井沢には田川さんの別荘があり、彼は月に何度も軽井沢を訪れることもあります。もともと軽井沢とは縁遠かった黒柳さんも、田川さんの別荘を訪れるうち、ここに愛着を持つようになった。候補地を探す過程で、“ミュージアムは軽井沢に”という2人の意向が一致したそうです」(黒柳の知人)