駅のホームでスマートフォンを見る人たち(イメージ、時事通信フォト)

駅のホームでスマートフォンを見る人たち(イメージ、時事通信フォト)

 他には海外からの観光客でカオス状態の京都でも「京都府交通安全基本条例」の中で歩きスマホの規制が盛り込まれている。しかしこちらも「努めなければならない」だけで単なる努力義務である。実際、京都市内は日本人も外国人も歩きスマホだらけだ。
 
 もちろんそれら地域だけの問題でなく、冒頭の通りそれこそ日本中で歩きスマホの人たちがぶつかったり、逆ギレしたりを繰り返して誰かに迷惑をかけている。

ぶつかりおじさんと変わらない

 実際に駅でぶつかられたという20代女性の話。

「私より明らかに年上の女性でしたけどスマホで動画かなんかを見ていたようです。私にぶつかってスマホの画面が落ちて割れたんで弁償しろって、横からそうやって来られても私だって避けようないというか、なんでぶつかってくるのとしか言えないですよ」

 駅員や警備員まで仲裁に入って一悶着だったようだが弁償はしなくて済んだようだ。言い方はあれだがまるで「当たり屋」のようだ。

「そういう目に遭ったからかもしれませんが、歩きスマホの人ってちょっと怖いとか、なんか面倒くさそうな人が多い気がします。普通はしないですよね。ぶつかりおじさんと変わらない。歩きスマホだとぶつかりおばさんというか『ぶつかり女』もいるってことです」

 彼女の私見だがそう言われても仕方がないようにも思う。実際、海外では歩きスマホに厳しい国や地域もあり、昔からハワイのホノルルでは歩きスマホは罰金刑の対象である。中国でも地域や交差点など場所によっては歩きスマホが罰金の対象となる。日本でも導入が検討されたことはあるが、なかなか難しい。

 先のゲームメディア編集者の話。

「スマホは生活必需品だし、それで潤ってる業界というか経済がまわっている現実があります。『ポケモンGO』のイベントだって大盛況で各地がやりたいと名乗り出ています。歩きスマホで死傷者が出ても、この流れに水を差すかたちにはならないでしょうね」

 仙台の「ポケモンGOフェスト2024」は市長も経済効果の高さを認めている。宮城県の他の地域でもやってほしいとも。このゲームばかりをあげつらうわけではないが、何十万人もの歩きスマホがポケモン探して徘徊する、人によっては「迷惑」という声もわかる。

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