彼女ができたのは社会人になってから(撮影/楠聖子)
硬派で奥手な学生時代。女性はいまだ苦手?
オ「石丸さんは京都大学に進学されました。両親の年収は500万円くらいと動画で話していましたが、大学進学は大変だった?」
石「入学金と4年間の学費を合わせた約250万円は、親が出してくれました。就職してから両親のための車を購入するなどして全額返しましたが。生活費は奨学金の月8万円とバイト代で賄いましたね。食費は1日500円。朝昼晩とも米と卵ともやし。大学の学食は贅沢品でした」
オ「“青春”はどうしていたんですか?」
石「え? サークルですか? ぼくはほぼ男子学生しかいないジャグリングサークルに在籍して……」
オ「いや、そうじゃなくてさ、彼女は?」
石「ああ(笑い)。高校時代にいましたが、大学時代の交際歴はありません。それよりジャグリングの腕を磨こうと必死になっていましたね。彼女ができたのは社会人になってからでした」
オ「そこからブレーク?」
石「モテたいという思いは人並みにあるんですが、いまひとつ熱意に欠ける。ビジネスの交渉だったら理論的な話し合いができますが、恋愛は正論が通じない。切り札を出しても、それを無視してドーンと落とされるみたいな。それが性に合わないみたいで(笑い)」
オ「市長として忙しい日々を送っている中で、家に帰って風呂が沸いていたらいいなって思ったことは?」
石「それがないんですよ。家に帰って洗濯をする、風呂を洗うという作業が、ぼくにとっては大事な日課。片づけていくうちに心が落ちつく。調和が保たれる。誰かがいるとそうはいかないから」