日本ほど平和な国はないと実感(撮影/楠聖子)
アルゼンチンで見えた日本の未来の危機
オ「色っぽい話をもう少し聞きたいところだけど、アメリカでの生活も気になるんですよね。何才のときに渡米したの?」
石「30代の前半ですね。為替アナリストとして主に南米を回って講演をしていました。アルゼンチンを訪れ、その経済状況を目の当たりにしたとき、日本ほど平和な国はないと実感したんですよね。でも、少子化が止まらない日本はこれから間違いなく衰退していく。その傷を少しでも小さくするにはどうしたらいいか──傍観者ではなく、自分も何かしないといけないと、切実に思いました」
オ「それで帰国して間もなく、市長に立候補か……」
石「ちょうど地元の市長が辞職して、タイミングがよかったというのもありますが……」
オ「閉鎖的な田舎が嫌で広い世界に飛び出した結果、日本のすばらしさと問題点に気づけた、というわけですね。
私が67才になって思うのはこれからの政治は若い人が参加した方がいいということ。20年後の日本に本気で責任を持とうとする人が政治をしないと……。ですからどうか都知事選がんばってね。オバながら応援しています」