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準強制性交容疑で逮捕の元大阪地検トップ 「えらい高くついた」と検察仲間に漏らした“過去の女性問題”

北川

北川健太郎容疑者の“過去”にも注目が集まる

「関西検察のエース」の逮捕に衝撃が走った。6月25日、大阪高検は準強制性交容疑で弁護士の北川健太郎容疑者(64)を逮捕した。北川容疑者は大阪地検トップの検事正や最高検の刑事部長など要職を歴任した大物だけに関係者の間では驚きの声が上がっているという。

 北川容疑者は2018年に大阪地検検事正に就任。容疑は検事正として在任していた時の犯行とされており、官舎で部下に対して行われたものであると報じられている。ただ大阪高検は具体的な内容について「被害者のプライバシーから差し控える」と明らかにしていない。

 北川容疑者は大阪地検検事正在任中、佐川宣寿元国税庁長官らを不起訴処分とした「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改ざん問題の捜査も指揮していた。森友事件を追及し続けたジャーナリストの相澤冬樹氏が言う。

「森友事件の捜査が大詰めを迎えた2018年、私はNHKの大阪司法担当記者として取材に当たっていた。北川さんは高知地検時代に副知事背任事件を立件した人物なので、森友事件でも財務官僚の背任を立件してくれるのではと期待していた。ですが結局、中央の圧力に屈するような捜査に終わり、失望しましたよ」

「ブランドバッグ」をプレゼント

 周囲からは「けんちゃん」と呼ばれていたという北川容疑者。昔から記者の間で知られる有名なエピソードがあるという。

「北川さんは『女性に対して脇が甘い』と言われていたのですが、こんなエピソードがありました。2000年頃に彼が高知地検から大阪に転勤する際、地元の担当記者が送別会を催した。北川さんはそこに妻を連れてきたのに、民放の女性記者と馴れ馴れしい姿を見せて奥さんの顰蹙を買った。後日、ブランドバッグをプレゼントしたそうで検察仲間に『えらい高くついた』とこぼしていたそうです」(同前)

 大阪高検は北川容疑者の認否を明らかにしておらず、「適正に捜査を遂げた上で、最終処分を検討したい」とコメントしている。今後の真相究明が待たれる。

※週刊ポスト2024年7月12日号

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