二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
シーズンも佳境を迎えているドジャース・大谷翔平(31)。チームは目下、同じMLBナショナルリーグ西地区所属のサンディエゴ・パドレスと激しい首位争いを繰り広げている。スポーツ紙記者が語る。
「9月3日(現地時間)のパイレーツ戦では、投手として先発予定だった大谷選手が『体調不良』により登板を急遽回避。打者としては出場して結果を残したものの、チームは完封負けとなりました。この日は大谷選手がバッターボックスで鼻を啜る場面もありました」
6月中旬に投手復帰を果たした大谷だが、まさに満身創痍の出場が続いている。
「大谷選手は球団と話し合い、『試合で投げたほうがパフォーマンスが回復しやすい』という意図もあって“二刀流復帰”を予定より早めた。真面目な選手ですから、チームに迷惑はかけられないといった思いも強いはずです。
749日ぶりの勝利投手になったレッズ戦(8月27日)では、降板後の大谷選手がベンチで涙を堪えるような様子がテレビカメラに抜かれた。本人は試合後『感極まるところはないですけど』と“通常運転”でしたが、安堵の気持ちは大きかったでしょうし、復活までの道のりは決して平坦ではなかったでしょう」(同前)
前例のない二刀流を続ける上では、調整にも多くの時間がかかる。MLB担当記者が語る。
「DHでの出場のみだった昨年と比べると、試合前にキャッチボールなどの調整が必要なので、球場に来るのは明らかに早くなりました。娘さんが生まれた直後はかなりギリギリの時間に来ることもありましたが、“二刀流復帰”を果たしてからは試合後のケアの時間もあり、球場にいる時間は長くなっていますね」