ライフ

怪談師・深津さくら「霊感の有無にかかわらず、誰にでも不思議な出来事は起こる」、多いのは“故人の強い思いを感じさせる出来事”

怪談誌として活躍する深津さくらさん

怪談誌として活躍する深津さくらさん

「私は実際に霊的体験をしたという人から話を聞いてそれを発表しているのですが、経験上、霊感の有無にかかわらず、誰にでも不思議な出来事は起こると感じています」

 とは、女性怪談師の深津さくらさんだ。霊的な体験談には、怖い思いをしたという話ばかりではなく、どちらかというと、故人の強い思いを感じさせるような出来事が多いのだという。

個人の強い思いが霊的現象を起こす

「これは、ある男性から聞いた話です。40代の頃、夜勤を終えて更衣室で着替えていたところ、作業着のボタンがすべて取れてしまったそうです。不審に思いながら帰宅すると、妻から“お義父さんが亡くなった”と報告が。すぐに葬儀場に駆けつけると、叔父が“昨晩に限って眠れなかった。そうしたら、明け方に電話があって……。これって虫の知らせだな”などと話していたそう。“親父は自分だけではなく、いろいろな人に自分の死を知らせたんだな”としんみりした気持ちになったといいます。

 葬儀は順調に進み、父親の遺体を納めた棺がまさに火葬されるというとき、事件が起こりました。火葬場の責任者が慌ててやってきて、“申し訳ありません、火が消えてしまいまして、いま点検していますのでもう少しお待ちいただけませんか”と言う。“そんなことあるのか?”と思いつつも待っていると、しばらくして再び火がついたそう。ところが今度は、ドカンという爆発音とともに火葬炉の扉が開き、棺が半分ほど外に飛び出したといいます。悲鳴が場内に響き渡り、外に逃げ出す人たちも……。すると親戚のひとりが震えながら、“彼は生前、おれが死んだら絶対に土葬にしてくれ、火葬はやめてくれと頼んでいたから、もしかして……”とつぶやいていたそうです。

 とはいえ、いまの日本の法律上、土葬は難しいので、結局は火葬になったのですが、その場にいた親戚たちは口々に“火葬にしたからあいつが怒ったんだ”と言っていたそうです」(深津さん・以下同)

関連記事

トピックス

今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
《「すき家」ネズミ混入味噌汁その後》「また同じようなトラブルが起きるのでは…」と現役クルーが懸念する理由 広報担当者は「売上は前年を上回る水準で推移」と回答
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン