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【スケボー金メダリスト】吉沢恋“無名”だったパリ五輪直前に「スポンサーになった唯一の企業」の先見の明

スケートボード女子ストリート金メダリストの吉沢恋

スケートボード女子ストリート金メダリストの吉沢恋(時事通信フォト)

「金メダルに恋した14歳!」――フジテレビの倉田大誠アナの名実況で注目を集めた、スケートボード女子ストリート金メダリストの吉沢恋(ここ)。まだ14歳と若いが、彼女を知る人たちは揃って「集中力がスゴい」と証言する。吉沢が練習していたムラサキパーク立川立飛店の店員はこう明かす。

「こちらのパークは1年ほど前にできたばかりですが、西東京の上手い子はオープン当時から来てくれていました。吉沢さんはオンオフがすごくはっきりしていて、集中している時は1つの技を何度も何度も繰り返しやり続けていました。それでいてピリピリした空気を出すこともなく、同世代の女の子とかとワチャワチャと楽しく喋る姿もありました」

 五輪予選シリーズの大会前の吉沢の知名度はそれほど高くはなく、五輪にはマネジメント契約なし、スポンサーなしの“丸腰”で臨む予定だった。そんな吉沢に五輪前から唯一注目していた企業がある。大会直前でスポンサー契約を結んだカリフォルニアのスケートボードシューズ専門メーカー「LAKAI」だ。同社の日本販売代理店・オーエスシーディストリビューションの広報担当に契約までの経緯を聞いた。

「恋ちゃんが所属するスケートボードショップオーナーの寺井裕次郎さんと日頃から仕事を通じたお付き合いがあったんです。そのつながりで恋ちゃんも以前から『LAKAI』を履いてくれており注目していました。6月のパリ五輪予選シリーズ最終戦で優勝したことでスポンサー契約を決断しました」

「やっぱりやってくれた」

 先見の明を持つ同社は五輪の活躍をどう見たか。

「金メダルが決まった時は、やっぱりやってくれたという気持ちでした。緊張に負けずに14歳で金メダルとは驚きですね」(同前)

 すでに4年後のロサンゼルス五輪出場も視野に入れているという吉沢。取材に対して、意気込みをこう語っている。

「スケートボードは選手生命が短くて、全体的な平均年齢も低いので。そういうところを覆して、自分が大人になってもオリンピックに立てるんだよということを証明していきたい」

 今後はたくさんのスポンサーが、彼女に恋をするに違いない。

※週刊ポスト2024年8月16・23日号

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