国内

パワハラ・おねだり疑惑の斎藤元彦知事 アンケート結果から浮かび上がる自己愛の強さとお約束のカメラ目線

記者会見で水を飲む兵庫県の斎藤元彦知事(時事通信フォト)

記者会見で水を飲む兵庫県の斎藤元彦知事(時事通信フォト)

 2024年3月、内部告発文書が報道各社などへ送付されたことをきっかけに露見した、兵庫県・斎藤元彦知事に関する疑惑の数々。県議会調査特別委員会(百条委員会)による非公開の証人尋問や、県議会文書問題調査特別委員会によるアンケート調査などによって、いままでは伏せられていた実態が明らかになりつつある。臨床心理士の岡村美奈さんが、斎藤知事のパーソナリティーについて分析する。

 * * *
 兵庫県の斎藤元彦知事に関する数々のエピソードが続々と表沙汰になってきた。内部告発を受け、県議会調査特別委員会が斎藤知事の尋問を行ったのだ。告発文書にあった内容だけでなく、「百条委員会」が県職員らに行ったアンケート調査の結果も、兵庫県議会のHP上で「兵庫県職員のアンケート調査」中間報告として公開されている。。回答数は4568件、そのうち約4割の県職員が知事のパワハラなどを見聞きしていたという。

 これに対して斎藤知事は「県政をよりよくしていくと3年間、必死でやり、必要な指示や指導をしたが、これだけ多くの職員が回答している事実に接し、大変残念な思いだ」と語っている。だが公開されているアンケート調査の回答の中には、驚くような内容がいくつもあった。その一部、知事のパワハラやおねだりに関するエピソードが、NEWSポストセブンの一連の記事に載っている。

「カニ独り占め」「”40万円相当の革ジャン”を試着して」「職員はアメ玉ひとつ貰えない」というおねだり体質の他に、公開されているコメントには、「知事がロードバイクに乗りたいというので、某企業が寄贈した」「養殖海苔の視察で大量の海苔を持ち帰った」「ネクタイを試着してそのまま帰った」というものまである。こういくつものエピソードが並ぶと、おねだり体質やパワハラと周りから思われてきたのも無理はない。

 記事では、在阪マスコミ関係者が「“ナルシストぶり”に言及する記述が多い」と指摘している。そう言われて記事にあった知事のSNSの写真をよく見ると、確かに写真の多くは知事の顔にピントが合っていて、紹介すべき商品などは二の次になっている。商品名が光って見えなかったり、知事の顔の方が大きく映っていたり、訪問先の人物が見切れてしまっているという写真もあった。あくまで主役は知事で、商品などは脇役のようだ。

関連記事

トピックス

世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン